【高齢者の防災】大人用おむつ、足りていますか?災害時に困らないために家族で見直したい備蓄量と介護用品

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水、食料、懐中電灯、携帯トイレ……。

防災用品を準備するとき、
こうした物は比較的思い浮かびやすいですよね。

でも、高齢の家族と暮らしている家庭では、
もう一つ忘れてはいけない物があります。

それが「大人用おむつ」です。

普段から大人用おむつや尿取りパッドを使っている方にとって、
これらは「あったら便利な物」ではありません。

毎日の生活に欠かせない必需品です。

もし大きな地震や台風、豪雨などによって物流が止まり、
いつものおむつが買えなくなったら……。

さらに断水してトイレが使えなくなったら……。

高齢者本人だけでなく、
介護する家族にとっても大きな問題になります。

まず確認してみてください

今、自宅にある大人用おむつや尿取りパッド。

今日から買い物に行けなくなっても、最低3日、できれば1週間ほど過ごせる量がありますか?

今回は、
高齢者がいる家庭で考えておきたい「大人用おむつの防災備蓄」
について、家族を支える立場から2児ママ目線で分かりやすくまとめます。

なぜ防災備蓄に「大人用おむつ」が必要なの?

大規模災害が発生すると、
普段当たり前にできていることができなくなる可能性があります。

  • ドラッグストアが営業できない
  • 道路が寸断される
  • 物流が止まる
  • 断水する
  • トイレが使えなくなる
  • エレベーターが停止する
  • 避難所へ移動しなければならない

こうした状況で、
普段から大人用おむつを使っている高齢者のおむつがなくなってしまったら大変です。

内閣府による災害時のプッシュ型支援でも、
「大人用おむつ」は基本的な支援物資の一つに位置づけられています。

つまり、大人用おむつは災害時にも必要性が高い生活必需品なのです。

大人用おむつは何日分備蓄すればいい?

防災備蓄では、
食料や水などについて
最低3日分、できれば1週間分を準備する考え方があります。

内閣府の防災に関する案内でも、
家族それぞれの事情に合わせた備えとして
大人用・子ども用のおむつが挙げられています。

大人用おむつについても、
普段の使用量を基準にして、
最低3日、できれば1週間程度生活できる量を一つの目安として考えてみましょう。

必要枚数の考え方

1日に使う枚数 × 備蓄したい日数

例えば1日に4枚使う場合、

4枚 × 7日 = 28枚

が1週間分の基本的な計算になります。

ただし、これはあくまで目安です。

災害時は生活環境が変わるため、
普段より交換回数が増える可能性も考えて少し余裕を持つ
と安心です。

「1袋あるから大丈夫」ではなく「何日分あるか」で考える

これは子どものおむつ備蓄と同じなのですが、

「未開封のおむつが1袋あるから大丈夫」

と考えるのは少し注意が必要です。

商品やサイズによって1袋の枚数は違いますし、
使う枚数も人によって大きく異なります。

そこでおすすめなのが、

「あと何日生活できるか?」

という考え方です。

おむつの残り枚数を、
普段の1日の使用枚数で割ってみてください。

これだけで、
今の備蓄が十分なのかがかなり分かりやすくなります。

尿取りパッドも忘れずに備蓄する

大人用おむつを使っている家庭では、
尿取りパッドを併用していることも多いと思います。

その場合、
おむつ本体だけを大量に用意しても十分ではありません。

高齢者のおむつ備蓄でセット確認

  • 大人用おむつ
  • 尿取りパッド
  • おしりふき・清拭用品
  • 使い捨て手袋
  • 使用済みおむつを入れる袋
  • 着替え・下着
  • 防臭対策用品

特に災害時は断水する可能性があります。

「おむつ交換はできるけれど、体をきれいにできない」
という状況も考えておく必要があります。

断水すると、おむつ交換の負担はさらに大きくなる

災害時の介護で大きな問題になるのが
です。

断水すると、

  • 手を洗えない
  • 体を洗えない
  • 汚れた衣類を洗えない
  • トイレを流せない

といった問題が出てきます。

だからこそ大人用おむつだけではなく、
水を使わずに清潔を保つための用品も一緒に考えておきたいところです。

⚠ おむつだけ備蓄して終わりにしない

災害時のおむつ交換では、 衛生を保つための用品と使用済みおむつの処理方法までセットで考えておくことが重要です。

使用済みおむつを「どこに置くか」も考えておこう

これは意外と見落としやすいポイントです。

大規模災害では、
家庭ごみの収集が通常通り行われない可能性があります。

そうなると、
使用済みのおむつを自宅でしばらく保管することも考えられます。

特に夏場は、
においや衛生面も大きな問題になります。

そのため、

  • 使用済みおむつを入れる袋
  • 袋を二重にするための予備
  • 一時的に保管する場所

などについても家族で考えておくと安心です。

避難所へ行けば大人用おむつはもらえる?

国の災害時のプッシュ型支援では、
大人用おむつは基本的な支援物資に含まれています。

しかし、

「避難所へ行けば必ずすぐにもらえるから、家では備蓄しなくても大丈夫」

とは考えない方が安心です。

大規模災害の直後には、
被害状況の把握や物資の輸送に時間がかかることがあります。

さらに、

  • 普段使っているサイズがない
  • 普段と違うタイプしかない
  • 必要な吸収量の商品がない
  • 一時的に不足している

といった可能性も考えられます。

支援物資+家庭備蓄の考え方

支援物資が届くことを期待しつつも、 災害直後を自分たちで乗り切れる量は家庭で準備しておく。

この考え方が大切です。

「大人用なら何でもいい」ではない

大人用おむつにも、
さまざまな種類があります。

普段使っている方なら分かると思いますが、

  • サイズ
  • 形状
  • 吸収量
  • 肌との相性
  • 本人の身体状況
  • 介護の方法

などによって、
使いやすい物は違います。

災害時だからといって、
どのおむつでも問題なく使えるとは限りません。

だからこそ、
普段から本人が使い慣れている物を備蓄しておく
ことが重要です。

おむつは「ローリングストック」が管理しやすい

大人用おむつを防災専用として何年も置いておくより、
普段使う物を少し多めに持つ
ローリングストックが管理しやすいでしょう。

例えばこんな管理方法

普段使っている分 + 未開封の予備を確保

予備を開封したら、新しい物を補充する

常に一定量が自宅にある状態を維持する

これなら普段の買い物の延長で続けやすく、
古い物をずっと保管したままにすることも防げます。

高齢者本人に「勝手に変えない」ことも大切

家族が防災用品を準備すると、
どうしても

「これくらいあればいいだろう」

と家族側だけで決めてしまいがちです。

でも、おむつはとてもデリケートな問題です。

可能であれば本人にも、

  • いつも何を使っているか
  • 1日に何枚くらい使うか
  • 昼と夜で違う物を使うか
  • 尿取りパッドを何枚使うか
  • 交換時に必要な物は何か

を確認しておきましょう。

防災だからこそ、「本人がいつも通り使えること」も大切です。

昼用・夜用を分けている場合は両方必要

日中と就寝中で、
使うおむつやパッドを変えている方もいます。

その場合は、
単純に「おむつ○枚」と数えるだけでは不十分です。

例えば、

  • 昼用おむつ × 7日分
  • 夜用おむつ × 7日分
  • 昼用パッド × 7日分
  • 夜用パッド × 7日分

というように、
普段の生活パターンに合わせて計算しましょう。

高齢者がいる家庭は「おむつ以外の必需品」も一緒に確認

高齢者の防災では、
おむつだけ確認して終わりではありません。

政府広報でも高齢者向けの災害用品として、
おむつのほかに
常用薬、お薬手帳、補聴器などの補助器具、入れ歯・洗浄剤、着替え、老眼鏡
などが挙げられています。

👴👵 高齢者の防災用品チェック

  • 大人用おむつ
  • 尿取りパッド
  • 常用薬
  • お薬手帳・薬の情報
  • 眼鏡
  • 補聴器など普段必要な補助器具
  • 入れ歯・洗浄用品
  • 着替え・下着
  • 清拭用品
  • 本人が食べやすい非常食

特に
「その人にしか必要ではない物」
ほど、災害時には手に入りにくくなる可能性があります。

非常用持ち出し袋にも少量のおむつを

自宅に1週間分のおむつがあっても、
緊急避難するときに全部を持っていくのは難しいですよね。

そこで、

① 自宅で生活するための備蓄
② 避難時にすぐ持ち出す分

を分けて考えておくと分かりやすくなります。

非常用持ち出し袋には、
本人の体力や家族が持てる重さも考えながら、
避難直後に必要になる分を準備しておきましょう。

2児ママ目線|子どもの防災と高齢者の防災には共通点がある

子どもの防災について考えていると、
高齢者の防災にも共通する部分が多いと感じます。

それは、
「一般的な防災用品だけでは足りない」
ということです。

赤ちゃんにはミルクやおむつが必要です。

高齢者には、
普段使っているおむつや薬、補助器具などが必要になる場合があります。

つまり家族の防災は、

「家族全員に同じ防災セットを用意すれば終わり」ではありません。

一人ひとりの生活を見ながら、
「この人が明日から困る物は何だろう?」
と考えることが大切なのだと思います。

🐱 あわせて読みたい|茶トラぶろぐ

災害時の備蓄では、
おむつなどの衛生用品と一緒に 家族の食料が何日分あるかも確認しておきたいところです。

茶トラぶろぐでは、
4人家族が3日間過ごす場合の非常食についても紹介しています。


▶ 【4人家族の非常食3日分】36食+おやつ付き防災セットを2児ママ目線で紹介

家族で確認!大人用おむつの防災備蓄チェックリスト

✅ 今すぐ確認したい10項目

  • 普段使っているおむつの商品・サイズを把握している?
  • 1日に何枚使うか分かっている?
  • 最低3日分ある?
  • できれば1週間分ある?
  • 尿取りパッドも十分ある?
  • 昼用・夜用の両方が必要ではない?
  • おしりふき・清拭用品はある?
  • 使用済みおむつを入れる袋はある?
  • 非常用持ち出し袋にも入っている?
  • 本人が普段必要としている介護用品もそろっている?

おむつの必要枚数を実際に計算してみよう

📝 わが家の大人用おむつ備蓄計算

① 1日に使うおむつ
____枚

② 1日に使う尿取りパッド
____枚

③ 3日間に必要なおむつ
____枚

④ 7日間に必要なおむつ
____枚

⑤ 現在、自宅にあるおむつ
____枚

⑥ 現在、自宅にある尿取りパッド
____枚

実際に数字を書いてみると、

「思ったより少なかった」

と気づくことがあるかもしれません。

まとめ|高齢者のおむつも「いつもの生活を続けるための防災用品」

防災というと、
命を守るための水や食料が最優先になります。

もちろん、それはとても大切です。

でも災害を生き延びた後には、
その日から生活が続いていきます。

普段から大人用おむつを必要としている高齢者にとって、
おむつがあることは
衛生面だけでなく、
安心して生活することや尊厳を守ることにもつながります。

高齢者のおむつ防災で覚えておきたいこと

  • 普段の使用量から必要枚数を計算する
  • 最低3日、できれば1週間を一つの目安に考える
  • 少し余裕を持って備蓄する
  • 尿取りパッドも忘れない
  • 昼用・夜用が違う場合はそれぞれ備える
  • 清拭用品や使用済みおむつ用の袋も準備する
  • 普段使いながらローリングストックする
  • 避難所からの支援だけを前提にしない
  • 本人が普段使っているサイズ・タイプを確認する
  • 薬や補助器具など、その人固有の必需品も一緒に確認する

高齢の家族がいると、
水や食料だけではなく、
考えなければならない防災用品が増えます。

全部を一度に完璧にしようとすると大変です。

だからまずは、
今日できることから。

「大人用おむつ、あと何日分ある?」

これを確認してみてください。

もし少なければ、
次の買い物の時に少し早めに補充する。

予備を使ったら、
また新しい予備を用意する。

そんな普段の生活の延長でも、
防災対策はできます。

災害が起きた時にも、
大切な家族ができるだけ普段に近い生活を続けられるように。

「いつも使っている物が、なくなったらどうする?」

そんな視点から、
家族の防災備蓄を一度見直してみてはいかがでしょうか。

参考|公的機関の防災情報

※本記事は高齢者がいる家庭に向けた一般的な防災情報です。必要なおむつ・尿取りパッドの種類や枚数、介護用品は、本人の身体状況や排泄状況、介護方法などによって異なります。普段使用している量を基準に、それぞれの家庭に合った備蓄量を検討してください。災害時には自治体や避難所、医療・介護関係者などからの案内も確認してください。

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