大きな地震が起きて電車やバスが止まった時、
「職場から家まで歩いて帰れるかな?」
と考えたことはありますか?
普段は電車で通勤していると、
自宅と職場の距離を「何駅」という感覚では知っていても、
実際に歩くと何kmあるのか、何時間かかるのか
までは知らない方も多いと思います。
2児のママとして考えると、
仕事中に大きな地震が起きたら、
真っ先に頭に浮かぶのは子どものこと。
「学校まで迎えに行きたい」
「早く家に帰りたい」
と思ってしまうはずです。
でも、災害時に初めて職場から自宅まで歩くのは、
想像以上に大変かもしれません。
だからこそ、平常時に一度だけでも「職場から家まで歩いてみる」。
実際に歩くことで、地図を見ているだけでは分からないことがたくさん見えてきます。
今回は、
職場から自宅まで一度歩いて帰ってみることが、なぜ防災になるのか
を2児のママ目線でまとめます。
まず大前提|災害直後にすぐ歩いて帰るわけではない
最初に、とても大切なことがあります。
「職場から歩いて帰れるようにしておく」=「地震が起きたらすぐ歩いて帰る」ではありません。
大規模地震の直後は、
多くの人が一斉に帰宅すると、
駅や道路が混雑する可能性があります。
また、
- 建物の倒壊
- 落下物
- 火災
- 道路の寸断
- 橋の混雑
なども考えられます。
内閣府では、
大規模災害時の帰宅困難者対策として、
安全な場所で待機し、帰宅可能な状況になった後も一斉ではなく分散して帰宅する
ことを基本としています。
平常時に歩くことが大切な理由
では、なぜ今のうちに歩いておく必要があるのでしょうか。
理由は、
Googleマップを見るだけでは分からないことが多いから
です。
実際に歩けば、
- どのくらい疲れる?
- 何時間かかる?
- 大きな橋はある?
- 坂道は多い?
- 途中に休める場所はある?
- トイレはある?
- 夜は暗そう?
- 自分の靴で歩ける?
などが体感できます。
まず「職場から家まで何kmある?」を確認
最初にGoogleマップなどで、
職場から自宅までの徒歩距離
を確認してみましょう。
電車なら30分でも、
徒歩では数時間かかるケースがあります。
例えば、
- 5km → 普段から歩ける人なら比較的現実的
- 10km → 長距離歩行になる
- 20km → かなりの体力・時間が必要
- 30km以上 → 徒歩帰宅そのものを慎重に考える距離
となります。
もちろん、
歩ける距離は年齢・体力・道路状況などによって違います。
だからこそ、
「自分なら実際にどこまで歩ける?」
を確認することが大切です。
実際の所要時間を測ってみよう
地図には、
「徒歩3時間」
などと表示されます。
でも実際には、
- 信号待ち
- 休憩
- トイレ
- 食事
- 坂道
- 疲労
によって、もっと時間がかかることがあります。
「地図では3時間」と「自分が実際に歩いて3時間」は違う。
平常時に一度歩けば、自分の本当の所要時間を確認できます。
橋がどこにあるかは必ず確認したい
徒歩帰宅ルートで、
特に確認したいのが
川と橋
です。
川を越えるには、
基本的に橋を通らなければなりません。
大規模災害時には、
橋へ人が集中する可能性があります。
内閣府の資料でも、
橋梁などが徒歩帰宅者のボトルネックになる可能性
が指摘されています。
実際に歩く時に、
- どの橋を渡る?
- 橋は何本ある?
- 別ルートはある?
- 川を越えずに済むルートはある?
を確認しておきましょう。
大きな道路だけを歩けばいいとは限らない
災害時は、
普段使っている道路が通行止めになる可能性があります。
だからといって、
細い道をたくさん覚える必要はありません。
平常時に、
- メインルート
- 予備ルート
の2つ程度を確認しておくといいでしょう。
ただし、
実際の災害時には
その時点の被害状況や行政からの情報を優先
してください。
途中に休める場所があるか確認
長時間歩くなら、
途中で休憩が必要です。
普段歩いてみる時に、
- 公園
- 公共施設
- 駅
- コンビニ
- 広い安全な場所
などを確認しておくと便利です。
ただし、
災害時には通常どおり利用できるとは限りません。
「この辺りまで来たら一度休めそう」
という位置関係を知っておくだけでも役立ちます。
トイレの場所も意外と重要
3時間、5時間と歩くなら、
途中でトイレへ行きたくなる可能性があります。
普段歩いてみる時に、
公共トイレの場所なども確認しておきましょう。
ただし、
災害時は断水などでトイレを利用できない場合があります。
そのため職場の防災バッグには、
携帯トイレを数個入れておく
ことも考えておきたいですね。
水はどのくらい必要か体感できる
実際に長距離を歩くと、
意外と水を飲みます。
特に夏場は、
水分補給がとても重要です。
平常時に歩くことで、
「3時間歩くと、自分はこれくらい飲むんだ」
という感覚が分かります。
防災バッグの水の量も、実際の徒歩距離を基準に考える。
一番分かるのは「靴の重要性」
実際に職場から自宅まで歩くと、
特に実感するのが
靴
だと思います。
パンプスやヒール、
革靴で何時間も歩くのは大変です。
だからこそ、
職場に
歩きやすいスニーカーを1足置いておく
という備えが役立ちます。
平常時に歩くと、
- このスニーカーなら歩ける
- 靴擦れする
- もっと厚手の靴下が必要
- この靴では無理
ということも確認できます。
茶トラぶろぐ関連記事|職場にスニーカーを置いておこう
茶トラぶろぐでは、
災害時の徒歩帰宅に備えて、職場へスニーカーを置いておく必要性
についても紹介しています。
徒歩帰宅時のスニーカー、家族と離れた時の集合方法、無理に帰宅しない判断など、子育て家庭で事前に考えておきたい防災行動を紹介しています。
帰宅ルートでは「暗くなったらどうなる?」も考える
平常時は昼間に歩けても、
災害時には夜になる可能性があります。
特に、
- 街灯が少ない道
- 河川沿い
- 地下道
- 住宅が少ない場所
などは、
停電すると非常に暗くなる可能性があります。
ルート確認をするときは、
「この道が真っ暗になったら歩ける?」
という視点でも見てみましょう。
スマホだけに頼らないルート確認も
普段はGoogleマップがあれば、
道に迷うことはほとんどありません。
でも災害時は、
- スマホの電池切れ
- 通信障害
- 基地局の障害
なども考えられます。
平常時に一度歩いておけば、
大きな道路・川・駅などの位置関係
を頭に入れられます。
職場に簡単な紙の地図を置いておくのもおすすめです。
「子どもの学校を経由するルート」も考えてみる
2児のママとして、
ここは特に確認しておきたいところです。
職場から自宅へ直接帰るのではなく、
学校や保育園を経由する可能性
もあります。
例えば、
- 職場 → 学校 → 自宅
- 職場 → 保育園 → 自宅
の場合、
距離はどのくらい変わるでしょうか。
平常時に地図で確認しておくだけでも、
いざという時の判断材料になります。
ただし、子どもが学校・園で安全に保護されている場合、災害直後に無理に迎えに行くことが安全とは限りません。
茶トラぶろぐ関連記事|災害直後は無理に帰宅しない
徒歩帰宅の準備と同時に、
必ず知っておきたいのが
「すぐ帰らない」という判断
です。
大規模地震の直後に危険な道路を無理に移動すると、
自分自身が被災する可能性があります。
災害時に無理に帰宅しない判断や、家族と離れた時の集合場所など、災害発生後の行動についてまとめています。
できれば休日に「防災ウォーク」として歩く
職場から家まで歩くなら、
災害時を想定しつつも、
安全な平常時に行うことが大切です。
例えば、
- 天候のよい日
- 明るい時間帯
- 体調のよい日
- 家族に予定を伝えたうえで
行いましょう。
無理して一気に歩く必要はありません。
距離が長ければ、
途中まで歩いて、残りは電車で帰る
ところから始めても十分です。
20km、30kmなら分割して確認してもいい
職場が遠い場合、
一度に全部歩くのは大変です。
そんな場合は、
2回目:10km地点から自宅まで
というように分けても構いません。
目的は
「根性で歩き切ること」ではなく、ルートと自分の体力を知ること
です。
歩きながらチェックしたいポイント
徒歩帰宅ルート確認チェック
- □ 自宅までの距離
- □ 実際の所要時間
- □ 大きな橋・川
- □ 坂道
- □ 狭い道路
- □ 公園・休憩できそうな場所
- □ 公共トイレ
- □ 夜間暗くなりそうな道
- □ 避難場所
- □ 靴擦れしないか
- □ 必要な水分量
- □ スマホのバッテリー消費
職場の防災バッグも見直せる
実際に歩いてみると、
「これが必要だった」
というものが見えてきます。
例えば、
- スニーカー
- 靴下
- 飲料水
- 軽食
- モバイルバッテリー
- ライト
- 携帯トイレ
- レインコート
- 常備薬
- 紙の地図
などです。
つまり、
職場から歩いて帰ってみること自体が、防災バッグの実地テスト
にもなります。
家族にもルートを伝えておこう
自分だけが帰宅ルートを知っていても、
家族は状況を分かりません。
例えば、
「歩いて帰る場合は○○通りを通る」
「途中で△△駅付近を通る」
と家族に共有しておけば、
万一連絡が取れない場合の参考になります。
平常時に歩くと「帰らない判断」もしやすくなる
実際に歩いてみると、
「家まで25kmもある」
「5時間以上かかった」
「橋が2本ある」
ということが分かるかもしれません。
そうすると、
災害時に
「今日は無理に帰らず、安全な職場で待機しよう」
という判断もしやすくなります。
歩く練習は、「帰るため」だけではありません。
「今は帰らない方がいい」と判断するためにも役立ちます。
まとめ|災害時に初めて歩くのではなく、今一度歩いてみよう
電車やバスが止まった時、
最終的に徒歩で帰宅する可能性はあります。
でも、
災害が起きた日に初めて職場から自宅まで歩く
のはおすすめできません。
平常時に一度歩いてみれば、
- 何kmあるのか
- 何時間かかるのか
- どのくらい疲れるのか
- どんな靴が必要か
- 水はどのくらい飲むのか
- 橋や坂はどこにあるのか
- 途中で休める場所はあるのか
が分かります。
「地図で知っている」と「実際に歩いたことがある」は大きく違います。
そして、
もっと大切なのは、
歩けるからといって、災害直後にすぐ帰宅しないこと。
まず自分の安全を確保する。
道路や火災の状況を確認する。
家族の安否を確認する。
帰宅可能な状況になってから移動する。
この順番が大切です。
2児のママとしては、
子どものところへ早く帰りたい気持ちはとてもよく分かります。
だからこそ、
「いざという時に安全に帰れるか」を、何も起きていない今のうちに確認しておく
ことが大切だと思います。
今度、天気のいい休日に、
Googleマップで職場から自宅までの距離を確認してみてください。
そして無理のない範囲で、
一度「防災ウォーク」をしてみてはいかがでしょうか。
※本記事は平常時に安全を確保したうえで行う徒歩ルート確認をおすすめするものです。災害発生直後の徒歩帰宅を推奨するものではありません。実際の災害時には、自治体・警察・消防・勤務先などからの最新情報を確認し、安全を最優先に行動してください。
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