大きな地震や台風で停電。
最初の数時間なら、
「そのうち復旧するかな」
と思って待つかもしれません。
でも、
半日。
1日。
2日。
そして3日……。
ここまで停電が続いたら、
気になってくるのが、
「冷蔵庫の食べ物、どうすればいいの?」
という問題です。
冷蔵庫には、
- 肉
- 魚
- 牛乳
- ヨーグルト
- 卵
- ハムやソーセージ
- 作り置きのおかず
- 子どもの食べ物
- 昨日の残り物
など、
いろいろな食品が入っていますよね。
さらに冷凍庫には、
冷凍食品やお肉、アイスなど。
4人家族なら、
冷蔵庫と冷凍庫を合わせて
かなりの量になる家庭も多いと思います。
2児のママとしては、
「もったいないから食べたい」
という気持ちもあります。
でも、
災害時に家族がお腹を壊してしまったら、
普段以上に大変です。
見た目やにおいに異常がなくても、 安全だと判断できない食品があります。
特に子どもがいる家庭では、 「迷ったら食べない」
という判断も大切です。
今回は、
「停電が3日続いたら冷蔵庫の食べ物はどうする?」
をテーマに、
- 停電直後にまずやること
- 冷蔵庫は何時間くらい大丈夫?
- 冷凍庫の食品はどうする?
- 肉・魚・牛乳・卵は食べられる?
- アイスが溶けたら?
- 3日停電した場合はどう判断する?
- 停電前にできる準備
- 子どもがいる家庭の注意点
まで、2児ママ目線で詳しく考えていきます。
結論|3日停電したら「冷蔵庫だから大丈夫」とは考えない
まず結論です。
停電から3日たっている場合、
冷蔵庫は通常の冷蔵状態を維持できているとは限りません。
そのため、
「冷蔵庫に入っていたから3日後でも大丈夫」
とは考えないようにしましょう。
農林水産省によると、
冷蔵庫の温度は
4℃前後が一つの目安とされています。
しかし停電すると冷却できなくなるため、
時間とともに庫内温度は上昇します。
さらに、
扉を何度も開ければ、
外の暖かい空気が入ります。
冷蔵庫・冷凍庫をむやみに開けない!
「何が入っていたっけ?」と何度も確認するほど、
庫内の冷気を逃がしてしまいます。
停電したら冷蔵庫のドアをできるだけ開けない
停電に気づいたら、
ついやってしまいそうなのが、
「冷蔵庫、大丈夫かな?」
と扉を開けることです。
でも、
これはできるだけ我慢。
農林水産省も、
冷蔵庫・冷凍庫は
扉を長時間開けたり何度も開閉すると、外気によって庫内温度が上昇する
と案内しています。
- 冷蔵庫をむやみに開けない
- 冷凍庫もできるだけ開けない
- 必要な食品を出す時はまとめて取り出す
- 「何が入っているか確認するだけ」の開閉を減らす
- 停電した時刻をメモする
最後の
「何時から停電したか」
も重要です。
食品の状態を判断する時に、
停電からどのくらい経過したかが分からなければ、
判断しにくくなるからです。
「冷蔵庫なら○時間絶対安全」とは考えない
停電時の食品について調べると、
「○時間まで大丈夫」
という数字を見かけることがあります。
ただし、
実際の庫内温度は、
- 季節
- 室温
- 冷蔵庫の性能
- 食品の量
- 停電前の庫内温度
- ドアを何回開けたか
などで変わります。
真冬の停電と、
室温が30℃を超える真夏の停電では、
同じようには考えられません。
時間だけでなく、 食品の種類・保存温度・停電中の環境を考えて判断しましょう。
停電が3日続いたら冷蔵庫の中はどう考える?
72時間。
つまり3日間、
冷蔵庫に電気が来なかったとします。
途中で別の電源や十分な氷・保冷手段などを使って
安全な温度を保てていた場合を除けば、
要冷蔵食品について慎重な判断が必要です。
特に注意したいのが、
- 生肉
- 生魚
- 刺身
- 牛乳
- 生クリーム
- 要冷蔵の乳製品
- 調理済みのおかず
- 作り置き
- 残り物
- 要冷蔵と表示された食品
などです。
食品のパッケージに、
「要冷蔵」「10℃以下で保存」
などと書かれているものは、
その保存条件を守ることが前提です。
長時間その条件を維持できなかった食品を、
「見た目が普通だから」
「においがしないから」
だけで安全と判断しないようにしましょう。
においを嗅いで大丈夫なら食べてもいい?
これは特に注意したいポイントです。
腐敗が進めば、
- 変なにおい
- 変色
- ぬめり
- 膨張
などが出る場合があります。
当然、
そのような異常がある食品は食べないようにします。
でも逆に、
「においが普通=安全」
とも言えません。
農林水産省も、
においや色、味では食中毒菌がどの程度いるか判断できない
と注意を呼びかけています。
「ちょっと食べてみて大丈夫そうなら……」
という確認方法は避けましょう。
安全性に疑問がある食品は食べない。
「加熱すれば大丈夫」とも限らない
停電で長時間ぬるくなった食品を見て、
「火を通せば大丈夫でしょ」
と思うこともあるかもしれません。
しかし、
不適切な温度で長時間保存された食品について、
加熱すれば必ず安全になると考えるのは避けましょう。
食中毒の原因によっては、
食品中で作られた毒素などが問題になる場合もあります。
災害時こそ、
「怪しいものを加熱して救済する」より「安全な食品を食べる」
ことを優先したいです。
肉・魚・牛乳・作り置きは特に慎重に
停電時、
私なら特に慎重に判断したい食品があります。
- 生肉・ひき肉
- 生魚・刺身
- 牛乳
- 要冷蔵の乳製品
- ハム・ソーセージなど要冷蔵品
- 作り置きのおかず
- 弁当・総菜
- 炊いたご飯
- 残り物
- クリームなどを使った生菓子
特に小さな子どもに食べさせる場合は、
大人以上に慎重に判断したいところです。
卵はどうする?「いつも常温の店にあるから大丈夫」とは考えない
卵についても、
「スーパーでは常温で売っていることもあるから大丈夫?」
と思うかもしれません。
しかし、
家庭で保管している食品については、
商品の保存表示に従うことが基本です。
停電後に長時間適切な温度を維持できなかった場合は、
「卵だから大丈夫」と一律に判断せず、
保存状況や表示を確認してください。
冷凍庫は「開けない」がさらに重要
次に冷凍庫です。
冷凍庫は、
凍っている食品そのものが
保冷剤のような役割をします。
農林水産省も、
冷凍庫では凍結した食品同士がお互いを冷やすため、
食品をある程度詰めておくことが温度維持に役立つと紹介しています。
中に何が入っているか確認するためだけに
何度も開けるのは避けましょう。
冷気をできるだけ逃がさないことが大切です。
冷凍食品は停電後どのくらい保つ?
農林水産省が紹介している情報では、
冷凍庫を閉めた状態なら、3~4時間程度は冷凍食品の品質をある程度保てる
とされています。
ただし、
これは
「3~4時間を超えたら全部ダメ」
という意味でも、
「3~4時間以内なら絶対安全」
という意味でもありません。
冷凍庫の大きさや中身、室温、開閉回数などによって
状態は変わります。
冷凍食品が溶けていたら再冷凍していい?
電気が復旧した時、
「冷凍食品が溶けてる……」
ということもあります。
農林水産省では、
一度溶けた冷凍食品を再凍結すると品質が損なわれる可能性がある
と案内しています。
長時間温度管理できておらず安全性に疑問があるものを、
「とりあえずまた凍らせよう」
とするのは避けましょう。
アイスが溶けていたら?
子どもがいる家庭だと、
冷凍庫にアイスが入っていることも多いですよね。
停電で完全に溶けてしまったアイスを見て、
「電気が戻ったからもう一度凍らせよう」
と思うかもしれません。
しかし、
長時間溶けた状態だった食品は、
温度管理ができていたとは言えません。
安全性に疑問がある場合は、
子どもに食べさせないという判断をしたいところです。
停電直後は「傷みやすいものから食べる」でいい?
停電したばかりで、
まだ食品が十分冷えていて、
安全な状態を保てているのであれば、
「冷蔵庫にある食品を先に使う」
という考え方はあります。
例えば停電初期に、
安全な状態を確認しながら
冷蔵・冷凍食品を食事に活用し、
その後、
- 常温保存食品
- 缶詰
- レトルト食品
- 乾麺
- 常温保存できる飲料
などへ移行する方法です。
停電初期
安全を確認できる冷蔵・冷凍食品
↓
停電が長期化
常温保存できる食品へ移行
↓
長期停電
ローリングストック・非常食などを活用
ただし、
すでに長時間ぬるくなった食品を
「先に食べれば大丈夫」という意味ではありません。
停電3日目は「冷蔵庫を空にする日」と考えなくていい
3日停電したから、
「とりあえず全部食べよう!」
とする必要はありません。
むしろ、
安全性が判断できない要冷蔵食品を無理に食べることは避けます。
災害時は、
病院へ行くこと自体が難しい可能性があります。
断水していれば、
嘔吐や下痢への対応も普段より大変です。
小さな子どもが体調を崩せば、
家族全体の負担も一気に大きくなります。
災害時は「食品を捨てないこと」より「家族が体調を崩さないこと」を優先
クーラーボックスがある場合は?
停電時に、
クーラーボックスや保冷バッグを活用する方法もあります。
ただし、
入れれば自動的に安全になるわけではありません。
氷や十分に凍った保冷剤などを使い、
食品を安全な低温に保てていることが重要です。
何時間安全に保てるかは、
- 保冷容器の性能
- 氷・保冷剤の量
- 外気温
- 食品の量
- 開閉回数
などによって変わります。
台風なら「停電する前」に準備できる
地震による停電は突然ですが、
台風の場合はある程度事前に予測できます。
台風接近前なら、
冷蔵庫・冷凍庫について準備しておきましょう。
- 冷蔵庫・冷凍庫の中身を確認
- 傷みやすい食品を早めに使う
- 保冷剤を凍らせておく
- 水を入れた容器などを安全に凍らせておく
- クーラーボックスを準備
- 常温で食べられる食品を確認
- 停電時に何から食べるか家族で決める
台風は地震と違って、 停電する前に冷蔵庫や食料の準備ができる災害でもあります。
台風が近づいている時に何を準備すればいいのか、
子どもがいる家庭向けにまとめています。
冷凍庫には保冷剤を普段から入れておく
わが家で簡単にできる停電対策として、
普段から冷凍庫に
保冷剤を入れておく方法があります。
農林水産省も、
冷凍庫内では凍った食品がお互いを冷やすため、
隙間がある場合には保冷剤を活用する方法を紹介しています。
もちろん、
これだけで3日間冷凍状態を保てるという意味ではありません。
でも、
停電初期の温度上昇を少しでも抑えるための
準備の一つとして考えられます。
冷蔵庫の中身をスマホで撮っておくのも便利
停電したら扉を開けない。
でも、
「何が入ってたっけ?」
となりますよね。
そこで普段から、
買い物後などに冷蔵庫の中をスマホで撮っておく方法もあります。
停電時に、
扉を開けずに、
- 肉がある
- 牛乳がある
- 作り置きがある
- 冷凍食品がある
と確認できます。
ただし災害時はスマホの充電も貴重なので、
必要な範囲で確認しましょう。
普段から「常温で食べられる食品」を持っておく
停電3日目になっても、
「冷蔵庫の食品を何とか食べなきゃ」
となる最大の理由は、
冷蔵庫以外に食べ物がないからかもしれません。
そこで重要になるのが、
ローリングストックです。
普段食べている食品の中から、
常温で保存できるものを少し多めに持ち、
食べる。
買い足す。
また食べる。
という形で備蓄します。
停電が長引いた時に、
冷蔵庫の食品だけに頼らなくて済むよう、 普段の食事をそのまま備蓄につなげるローリングストックを始めておくと安心です。
子どもがいる家庭は「子どもが食べられる常温食」も考える
大人なら、
「今日は缶詰だけでもいいよ」
と我慢できるかもしれません。
でも、
子どもは災害による不安だけでも大きなストレスを感じます。
そんな中で、
食べ慣れていない非常食しかないと、
食べてくれないことも考えられます。
だから私は、
- 普段から食べ慣れている常温保存食品
- そのまま食べられるもの
- 調理に水を大量に使わないもの
- 子どもが食べやすいもの
- 少し気持ちが落ち着くおやつ
をローリングストックに入れておきたいです。
カセットコンロがあっても「傷んだ食品を加熱する道具」にはしない
停電時には、
カセットコンロなど電気を使わない調理手段が役立つ場合があります。
ただし、
「傷んでいるかもしれない肉を加熱すれば食べられる」
という使い方は避けましょう。
安全に保存できている食品を調理するための手段として考えます。
また、
使用時は必ず製品の注意事項を守り、
換気や火災にも十分注意してください。
停電が復旧したら最初に冷蔵庫をチェック
3日後、
ようやく電気が復旧。
冷蔵庫のランプがついた!
それだけでホッとすると思います。
でも、
電気が戻ったからといって、
停電中に温度が上がった食品が元の安全な状態に戻るわけではありません。
- 停電時間
- 食品の保存表示
- 庫内温度を確認できるなら温度
- 冷凍食品が解凍されていないか
- 包装が異常に膨らんでいないか
- 明らかな異臭・変色・ぬめりなどがないか
- 安全性に疑問がある食品は処分する
冷蔵庫の「停電対策」を普段からやっておこう
停電してからできることには限界があります。
だからこそ、
平常時の準備が大切です。
- □ 保冷剤を冷凍している
- □ クーラーボックス・保冷バッグの場所を知っている
- □ 冷凍庫にある程度食品を入れている
- □ 冷蔵庫を詰め込みすぎていない
- □ 冷蔵庫の温度設定を確認している
- □ 台風前は傷みやすい食品を減らす
- □ 常温保存食品を備蓄している
- □ 子どもが食べられる常温食もある
- □ 停電した時は扉を開けないと家族で共有している
- □ 食品の保存表示を確認する習慣がある
停電1日目・2日目・3日目の考え方
分かりやすく、
停電が長引いた時の考え方をまとめます。
停電直後
冷蔵庫・冷凍庫をできるだけ開けない。
停電開始時刻を確認します。
停電が長引いてきたら
要冷蔵食品の温度管理ができているかを意識します。
安全を確認できる食品と、常温保存食品を使い分けます。
停電3日目
適切な低温を維持できなかった要冷蔵食品については、
「冷蔵庫に入っていたから」という理由だけで食べない。
安全性に疑問がある食品は処分し、
常温保存できる備蓄食品などへ切り替えます。
2児ママ目線|冷蔵庫より守りたいものがある
停電で冷蔵庫の食品を捨てることになったら、
本当にもったいないです。
買ったばかりのお肉。
牛乳。
作り置き。
冷凍食品。
家族4人分なら、
かなりの金額になることもあります。
私も、
「できれば捨てたくない」
と思います。
でも、
災害時に一番守りたいものは冷蔵庫の中身ではありません。
食品より、家族の健康。
「もったいない」より「食中毒にならない」を優先しよう。
特に、
停電・断水・猛暑などが重なっている時に、
子どもがお腹を壊してしまったら、
普段以上に対応が難しくなります。
だから、
「これ、食べさせて大丈夫かな?」
と迷う食品は、
無理して子どもに食べさせない。
そのためにも、
冷蔵庫とは別に
安全に食べられる食品を備蓄しておくことが大切だと思います。
まとめ|停電3日目は「冷蔵庫を信じる」より「安全を確認する」
停電が3日続いた時、
冷蔵庫の食品について一番大切なのは、
「3日たったから全部捨てる」
でも、
「冷蔵庫に入っていたから全部食べる」
でもありません。
停電時間や食品の種類、
保存表示、実際の温度管理などを確認し、
安全性を優先して判断することです。
- ① 停電したら冷蔵庫をむやみに開けない
- ② 冷凍庫もできるだけ開けない
- ③ 停電開始時刻を確認する
- ④ 「○時間なら絶対安全」と決めつけない
- ⑤ 要冷蔵食品は保存条件を確認する
- ⑥ におい・見た目だけで安全と判断しない
- ⑦ 味見で安全確認しない
- ⑧ 安全性に疑問がある食品は食べない
- ⑨ 子どもには特に慎重に判断する
- ⑩ 普段から常温保存食品を備蓄する
そして、
今日からできる一番簡単な対策は、
「停電したら冷蔵庫を開けない」
と家族で決めておくことです。
さらに、
冷凍庫には保冷剤。
家には常温保存できる食料。
子どもが食べ慣れている食品も少し多めに。
こうした小さな準備を積み重ねておけば、
3日間の停電になった時にも、
「冷蔵庫のこれ、食べるしかないよね……」
という無理な判断を減らせます。
停電対策は、
電気を確保することだけではありません。
「冷蔵庫が使えなくても家族が安全に食事できる」
ところまで考えておくことが、
2児のママとして備えておきたい防災だと思います。
参考|食品の保存・食中毒予防に関する公的情報
※停電時の冷蔵庫・冷凍庫内の温度変化は、機種、室温、季節、庫内の食品量、扉の開閉回数、保冷手段などによって異なります。本記事は「停電から○時間以内ならすべての食品が安全」と保証するものではありません。食品に記載された保存方法を確認し、安全性に疑問がある食品は無理に食べないでください。災害時には自治体や厚生労働省、農林水産省などが発信する最新の食品衛生情報も確認してください。

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