防災リュックを準備していると、
どんどん中身が増えていきませんか?
水。
非常食。
ライト。
モバイルバッテリー。
携帯トイレ。
着替え。
子どものもの。
「あれも必要かも」
「これも入れておいた方が安心」
と考えているうちに、
リュックを持ち上げてみたら……
「重い!これ、子ども2人と一緒に本当に持って逃げられる?」
となることがあります。
2児のママとして考えると、
ここはとても大切なポイントです。
大人1人だけなら背負える重さでも、
- 子どもと手をつなぐ
- 下の子を抱っこする
- 階段を下りる
- 暗い道を歩く
- 雨の中を避難する
- 瓦礫や段差を避ける
となれば、
話はまったく変わってきます。
子どもを安全に連れて避難できる重さであること
これが最優先です。
今回は、
「子ども2人を連れて避難するとき、防災リュックは何kgまで?」
という疑問について、
2児ママ目線で具体的に考えていきます。
結論|防災リュックに「全員共通の○kgまで」という正解はない
最初に結論です。
「女性なら○kg」「男性なら○kg」と一律に決めるのはおすすめできません。
なぜなら、
同じ10kgでも、
- 体格
- 体力
- 年齢
- 健康状態
- 避難する距離
- 道路の状況
- 階段の有無
- 子どもの年齢
- 抱っこが必要か
によって、
実際の負担が大きく変わるからです。
防災リュックは、
数字だけで決めるのではなく、
「そのリュックを背負って、子ども2人を安全に連れて避難所まで歩けるか?」
を基準に考えることが大切です。
よく見る「体重の○%」は絶対的な防災基準ではない
防災リュックについて調べると、
「体重の10%程度」
「体重の20%まで」
といった数字を見かけることがあります。
しかし、
災害時の避難用リュックについて、すべての人に当てはまる公的な一律重量基準があるわけではありません。
例えば、
体重50kgだから、
「10kgなら必ず大丈夫」
とは言えません。
平坦な道を普通に歩く10kgと、
停電したマンションの階段を子どもと下りる10kgでは、
負担がまったく違います。
防災リュックでは、 「○kg以下だから大丈夫」ではなく、実際の避難行動ができるか
を確認しましょう。
2児ママの場合「リュック+子どもの重さ」で考える
子どもがいる家庭で忘れてはいけないのが、
避難途中で子どもを抱っこする可能性です。
例えば、
防災リュックが8kg。
下の子が12kg。
だとします。
避難途中で、
「ママ、もう歩けない」
となれば、
実質的にはかなり大きな負担になります。
防災リュックだけを背負って、
「この重さなら大丈夫!」
と判断しないこと。
子どもの手を引く・抱っこする可能性まで含めて確認しましょう。
まずは防災リュックを体重計に載せてみよう
この記事を読んだら、
ぜひ一度やってほしいことがあります。
それは、
完成した防災リュックの重さを量ること
です。
意外と、
自分のリュックが何kgあるのか知らない家庭も多いと思います。
体重計を使えば、
簡単に確認できます。
そして、
- 5kg
- 7kg
- 10kg
- 12kg
など、
数字を把握してから実際に背負ってみます。
大切なのはここからです。
背負うだけではダメ!最低でも実際に歩いてみる
玄関でリュックを背負って、
「持てたからOK!」
ではありません。
防災リュックは、
持つためではなく避難するためのものです。
可能であれば、
安全な平常時に家族で、
実際の避難場所まで歩いてみましょう。
- 防災リュックを背負う
- 普段の靴を履く
- 子ども2人と一緒に歩く
- 避難場所まで行ってみる
- 坂道や階段も確認する
- 途中で子どもが疲れないか確認する
- 自分が子どもを助けられる余力があるか確認する
これをやってみると、
「思ったより重い」
「子どもと歩くと全然違う」
ということに気づくかもしれません。
「なんとか持てる重さ」は重すぎる可能性がある
防災リュックを背負った時に、
「よいしょ!」
と気合いを入れないと立てない。
数分歩くだけで肩が痛い。
階段でバランスを崩しそうになる。
そんな状態なら、
災害時にはさらに厳しくなる可能性があります。
避難時は、
- 余震
- 停電
- 雨
- 道路の損傷
- 落下物
- 混雑
など、
普段より歩きにくい条件になることも考えられます。
「ギリギリ背負える」ではなく、
「子どもを助けられる余力を残して歩ける」
重さです。
子どもの年齢によって適切な重さは大きく変わる
同じ「子ども2人」でも、
年齢によって避難の難易度はまったく違います。
乳幼児がいる場合
抱っこする可能性が高いため、
大人の防災リュックは特に軽量化を意識したいところです。
さらに、
- オムツ
- おしりふき
- ミルク
- 着替え
- 子どもの飲み物
なども必要になります。
大人だけの避難より、
荷物が増えやすい家庭です。
幼児が2人の場合
最初は歩いていても、
途中で、
「疲れた」
「怖い」
「抱っこ」
となる可能性があります。
そのため、
2人とも最後まで歩ける前提で荷物を決めない
ことが大切です。
小学生の場合
自分で歩ける年齢になれば、
親の負担は少し減ります。
ただし、
大地震の直後は道路状況も普段とは違います。
子ども自身に大きな荷物を背負わせすぎず、
安全に歩くことを優先したいです。
防災リュックが重すぎたら「全部必要?」を見直す
実際に背負ってみて重かったら、
中身を減らします。
ここで大切なのが、
「避難時に持って逃げる物」と「自宅に備蓄する物」を分ける
ことです。
防災用品を全部リュックに入れる必要はありません。
避難時に必要になる最低限のもの。
🏠 自宅備蓄
在宅避難などで数日~1週間過ごすための水・食料・携帯トイレなど。
この2つをごちゃ混ぜにすると、
防災リュックがどんどん重くなります。
水を全部持って避難しようとしない
特に重くなりやすいのが、
水です。
水は、
1Lで約1kg。
4人家族の飲料・調理用として
1人1日3Lを考えると、
1日だけでも、
3L × 4人 = 12L
つまり水だけで約12kgになります。
3日分なら36L。
7日分なら84Lです。
これを全部リュックに入れて避難するのは現実的ではありません。
自宅に備えておく水と、 避難時に持っていく水を分けて考えましょう。
4人家族で必要になる水の量については、
こちらの記事と一緒に確認すると、 「家に置く水」と「持って逃げる水」を考えやすくなります。
携帯トイレも140回分すべて持ち出す必要はない
以前の記事でも紹介したように、
4人家族の携帯トイレは、
1人1日5回を目安にすると、
3日分で60回。
7日分で140回です。
でも、
140回分すべてを防災リュックに入れる必要はありません。
まとまった備蓄は自宅に置き、
避難用には必要量を分けて入れておく。
この考え方にすると、
リュックを軽くできます。
子ども2人なら「大人1人に全部」ではなく分散する
家族全員で避難できる場合は、
荷物を1人に集中させないことも大切です。
例えば、
- ママのリュック
- パパのリュック
- 年齢に応じた子どもの小さなリュック
というように、
無理のない範囲で分散できます。
ただし、
子ども用リュックも
「持てる限界まで詰める」のは避けたいところです。
子どもの一番大切な役割は、
安全に歩いて避難すること
だからです。
「パパが持つ予定」は災害時に通用しないことも
ここは2児家庭でぜひ考えてほしいポイントです。
防災リュックを、
「重いけど、パパが持てば大丈夫」
としていませんか?
大地震は、
家族全員が家にいる時に起きるとは限りません。
パパは職場。
ママは自宅。
子ども2人と一緒。
という状況もあり得ます。
大人1人+子ども2人
この状態でも安全に避難できるか、
一度確認してみましょう。
マンション住まいは「階段」を必ずテストする
マンションでは、
大地震や停電によって
エレベーターが使えなくなる可能性があります。
そのため、
高層階に住んでいる家庭では、
防災リュックを背負って階段を安全に下りられるか
まで確認したいところです。
平地では問題なかったリュックでも、
階段になると一気に負担が増えることがあります。
雨の日ならさらに条件が厳しくなる
避難するのは、
晴れた昼間とは限りません。
台風。
大雨。
夜間。
真冬。
そんな時に避難する可能性もあります。
雨の日なら、
- 足元が滑りやすい
- 視界が悪い
- 傘を持つと片手がふさがる
- 子どもと手をつなぐ必要がある
ため、
普段以上に余裕が必要です。
リュックが重すぎるサイン
- 背負う時に大きくよろける
- 立ち上がるだけで大変
- 数分で肩や腰が痛くなる
- 階段でバランスを崩す
- 子どもと手をつなぎにくい
- しゃがんで子どもを助けにくい
- 走る必要がある時に動けない
- 子どもを抱っこする余裕がない
1つでも気になるなら、
軽量化を検討しましょう。
防災リュックから減らす時の考え方
ただし、
闇雲に減らせばいいわけではありません。
私は、
次の順番で考えると整理しやすいと思います。
② 避難直後に必要?
③ 自宅備蓄に移せる?
④ 家族で分散できる?
⑤ 同じ役割の物が重複していない?
「便利だから」だけで入れている物が複数あれば、
見直せる可能性があります。
子ども用品は簡単に削りすぎない
一方、
子ども用品は
「重いから全部減らそう」
とするのも注意が必要です。
乳幼児なら、
- 必要な飲食物
- オムツ
- 着替え
- 衛生用品
- 必要な薬
など、
大人とは違う必需品があります。
大切なのは、
必要なものを残しながら、不要な重複を減らすことです。
避難場所までの距離も「重さ」を決める重要ポイント
避難場所まで300mの家庭と、
2km歩かなければならない家庭では、
同じ重量でも負担が違います。
さらに、
- 急な坂がある
- 橋を渡る
- 踏切がある
- 狭い道がある
- ブロック塀が多い
など、
避難ルートによっても条件は変わります。
防災リュックの重さを決める前に、
実際の避難ルートを家族で歩くことをおすすめします。
避難ルートを確認する時は、
地震で危険になりやすい場所も一緒にチェックしておきましょう。
子ども2人と避難する「本番テスト」をしてみよう
おすすめなのが、
休日に家族で行う
避難シミュレーションです。
- 防災リュックを完成させる
- 重量を量る
- 実際に背負う
- 子ども2人と家を出る
- 安全な避難ルートを歩く
- 避難場所まで行く
- 帰宅後に「重すぎなかった?」を確認する
さらに、
途中で下の子を安全な場所で抱っこする状況を想定して、
「この状態で動ける?」
まで確認すると、
より現実的です。
「避難所へ行く=全部持って逃げる」ではない
もう一つ大切なのが、
災害時には必ずしも
すぐ避難所へ行くとは限らないことです。
自宅が安全で、
津波や火災などの危険がなく、
自治体から避難が必要とされていなければ、
在宅避難になるケースもあります。
だからこそ、
緊急避難に持ち出すもの
🏠 自宅備蓄
自宅で数日過ごすためのもの
を分けて準備することが重要です。
「リュックを捨てる判断」も覚えておきたい
これは極端な話に聞こえるかもしれませんが、
大切なことです。
避難中、
- 津波が迫っている
- 火災が迫っている
- 子どもが転倒した
- 抱っこしなければ移動できない
- リュックが引っ掛かって動けない
など、
命に危険が迫る状況では、
荷物より命が最優先です。
防災用品を守るために、
避難が遅れてはいけません。
2児ママ目線|防災リュックの「適正重量チェック」
- リュックの実際の重量を知っている
- 無理なく自分で背負える
- 背負ったまま子どもと手をつなげる
- しゃがんで子どもを助けられる
- 階段を安全に移動できる
- 避難場所まで歩ける
- 下の子を抱っこする余力がある
- 持ち出し品と自宅備蓄を分けている
- 大人1人+子ども2人でも対応できる
- 半年~1年ごとに子どもの成長に合わせて見直している
「できない」があれば、
中身や重量を見直すサインです。
2児ママが一番伝えたいこと|軽いことも立派な防災
防災リュックを見ると、
「たくさん入っている方が安心」
と思いがちです。
でも、
重すぎて逃げられなかったら、
本末転倒です。
特に子ども2人を連れている親には、
荷物を運ぶ以外にも、
- 子どもの手を握る
- 危険を確認する
- 転倒した子を起こす
- 必要なら抱っこする
- 子どもを安心させる
という大切な役割があります。
リュックを運ぶために避難するのではありません。
子どもと自分の命を守るために避難します。
まとめ|「何kgまで?」より「子ども2人と安全に歩ける?」で決めよう
子ども2人を連れて避難するときの防災リュックについて、
最後にまとめます。
- 全員共通の「○kgまで」という正解はない
- 体重の○%という数字だけで判断しない
- 実際に完成したリュックの重量を量る
- 背負った状態で避難場所まで歩いてみる
- 子どもを抱っこする可能性も考える
- 大人1人+子ども2人の状況も想定する
- マンションなら階段も確認する
- 持ち出し品と自宅備蓄を分ける
- 重すぎたら中身を見直す
- 危険が迫ったら荷物より命を優先する
「防災リュックは何kgが正解?」
と聞かれたら、
私は、
「子ども2人と安全に避難できて、まだ子どもを助ける余力が残る重さ」
と考えたいです。
ぜひ今日、
家にある防災リュックを体重計に載せてみてください。
そして週末にでも、
子どもたちと一緒に背負って、
安全な場所で少し歩いてみてください。
もしかすると、
「これ、重すぎるね」
と気づくかもしれません。
その気づきこそ、
災害が起きる前だからできる、
大切な防災対策です。
参考|公的機関の防災・避難情報
※防災リュックの適切な重量は、体格・体力・年齢・健康状態・避難距離・道路状況・子どもの年齢などによって異なります。本記事では特定の重量を「安全」と保証するものではありません。自治体のハザードマップや避難情報を確認し、ご家庭の状況に合わせて準備してください。津波、火災、土砂災害など命に危険が迫っている場合は、荷物の確保より安全な場所への避難を最優先してください。

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