マンションに住んでいると、
大地震や台風による停電で気になるのが、
「電気が止まったら、水道も止まるの?」
という問題です。
「停電なんだから、水道は関係ないんじゃない?」
と思っている方もいるかもしれません。
でも実はマンションでは、
停電が原因で水道が使えなくなる場合があります。
特に高層階では、
停電による影響を考えておくことが大切です。
水道本管が壊れていなくても、マンション内で水を上の階へ送る 給水ポンプが停電で停止すると、水が出なくなる場合があります。
つまり、「地域は断水していないのに、わが家では水が出ない」ということもあり得ます。
2児のママとして考えると、
水が飲めない。
トイレが使えない。
エレベーターも動かない。
そんな状態で子ども2人と高層階にいたら、
かなり大変です。
今回は、
「マンションで停電すると水道も止まる?」
という疑問から、
- なぜ停電すると断水するの?
- 停電しても水が出るマンションはある?
- 高層階ほど何が大変?
- 水はどのくらい備蓄する?
- トイレはどうする?
- エレベーターが止まったら?
- 子どもがいる家庭で準備したいことは?
まで、2児ママ目線で分かりやすく整理します。
結論|マンションは停電すると水道が止まる「場合がある」
まず結論です。
マンションで停電したからといって、必ず水道が止まるわけではありません。
停電時に水が使えるかどうかは、
マンションの給水方式や非常用電源などによって変わります。
国土交通省の資料でも、
増圧ポンプなど電気を必要とする設備を利用している建物では、
停電によって給水できなくなる場合があることが示されています。
水道本管が正常
+
マンションが停電
↓
給水ポンプ停止
↓
部屋の蛇口から水が出ない!
ということが起こる可能性があります。
なぜマンションでは水を上まで送るのに電気が必要なの?
戸建て住宅と違い、
マンションでは何階、何十階という高さまで水を届けなければなりません。
そのため建物によっては、
ポンプを使って水を上の階へ送っています。
このポンプは電気で動きます。
そのため停電すると、
電気が止まる → ポンプが止まる → 水を送れない
という状況になる可能性があります。
停電しても水道が止まらないマンションもある
一方で、
すべてのマンションが同じ仕組みではありません。
水道本管の圧力を利用して直接給水できる方式では、
建物側の停電だけなら水を使える場合があります。
また、
非常用発電設備から給水ポンプへ電力を供給できるマンションもあります。
「マンションだから断水する」
「うちのマンションは新しいから大丈夫」
と決めつけず、自分が住んでいるマンションの設備を確認しておくことが重要です。
自宅マンションの給水方式を確認してみよう
では、
自宅のマンションが停電した時に水が使えるか、
どう確認すればいいのでしょうか。
まずは、
管理会社や管理組合に確認する
のが分かりやすい方法です。
- マンションの給水方式は?
- 停電すると各住戸も断水する?
- 何階から影響が出る?
- 給水ポンプは非常用電源につながっている?
- 非常用電源はどのくらい使える?
- 受水槽の水を災害時に利用できる?
- 災害時の給水場所は決まっている?
この7つを確認するだけでも、
停電への備え方がかなり具体的になります。
高層階で怖いのは「断水+エレベーター停止」
高層マンションで私が特に心配なのが、
断水とエレベーター停止が同時に起きること
です。
例えば20階に住んでいて、
水道が止まったとします。
給水所から水をもらえるとしても、
エレベーターまで停止していたら、
水を持って階段を上がらなければならない可能性があります。
水は1Lでおよそ1kg。
2Lペットボトル6本なら、
水だけでも約12kgです。
それを持って何階も階段を上るのは、
大人でもかなり大変です。
ましてや子ども2人を連れていたら……。
2児のママとしては、
想像するだけでも大変だと思います。
高層階こそ「水は家に置いておく」が重要
だからこそ、
高層階に住んでいる家庭では、
「断水したら給水所へ行けばいい」
だけではなく、
「最初から自宅に水を備えておく」
ことを重視したいです。
一般的な家庭備蓄では、
飲料・調理用の水として
1人1日約3Lがひとつの目安になります。
4人家族なら、
1日12L
です。
3日なら、
36L
7日なら、
84L
になります。
エレベーターが使えない状態で、 36kg、84kgもの水を後から階段で運ぶのは現実的ではありません。
平常時から少しずつ自宅に備蓄しておく方が安心です。
断水への備えは、
飲み水だけではありません。
生活用水や節水方法など、 家庭でできる水不足への備えも一緒に確認しておきましょう。
断水すると一番困るのはトイレかもしれない
飲み水と同じくらい、
マンションの断水で困るのが
トイレです。
家族4人なら、
1人1日5回として、
5回 × 4人 =
1日20回
にもなります。
3日なら60回。
7日なら140回です。
停電や断水が長引いた時に、
「トイレが流せない!」
となってから準備するのは難しいです。
「お風呂の水でトイレを流せばいい」は要注意
ここもマンション防災で重要なポイントです。
断水したら、
「浴槽の水をバケツで流せばトイレは使える」
と思っている方もいるかもしれません。
しかし大地震では、
建物の排水管や下水道が損傷している可能性があります。
排水設備に問題がある状態でトイレを流すと、
汚水の逆流や漏水などにつながる可能性があります。
「水がある=トイレを流していい」ではありません。
特にマンションでは、
管理会社・管理組合などによる 排水設備の安全確認を待つ必要がある場合があります。
そのため、
マンション住まいでは
携帯トイレの備蓄がとても重要になります。
4人家族なら携帯トイレは何回分?
1人1日5回を目安にすると、
4人家族では、
1日:20回分
3日:60回分
7日:140回分
水と同じように、
「あるかどうか」ではなく「何日分あるか」
を確認することがポイントです。
停電するとエレベーターも使えない可能性
マンションの停電では、
エレベーターにも影響が出ます。
非常用電源がある建物でも、
停電時にすべての設備を平常時と同じように動かせるとは限りません。
国土交通省も、
マンションの非常用電源について、
- エレベーター
- 給水ポンプ
- 消火ポンプ
- 共用照明
など、
どの設備へ優先して電力を供給するか検討することが重要
としています。
つまり、
「非常用発電機があるマンションだから全部大丈夫」
とも限りません。
高層階では「階段生活」を一度想像してみる
例えば、
15階に住んでいる家庭で、
エレベーターが止まったら。
買い物。
水の運搬。
ごみ出し。
子どもの送り迎え。
すべて階段になる可能性があります。
小さな子どもがいる家庭では、
抱っこが必要になることもあります。
- 子どもは階段で何階まで歩ける?
- 下の子を抱っこして上れる?
- その状態で水も持てる?
- ベビーカーは使える?
- 夜間に階段を移動できる?
こう考えると、
高層階では「家から出なくても数日過ごせる備蓄」
がとても重要だと感じます。
停電するとオートロックや共用設備はどうなる?
停電時には、
水道やエレベーター以外の設備にも影響が出る可能性があります。
例えば、
- 共用廊下の照明
- オートロック
- インターホン
- 機械式駐車場
- インターネット設備
などです。
ただし、
どの設備が停止するか、
非常用電源でどこまで動くかはマンションによって異なります。
防災訓練や管理組合からの資料などで、
停電時の共用設備の動きも確認しておきましょう。
停電時に機械式駐車場から車を出せないことも
車を持っている家庭は、
もう一つ確認したいことがあります。
それが、
機械式駐車場です。
機械式駐車場は電気で動くため、
停電すると車を出庫できなくなる可能性があります。
国土交通省の停電時の設備影響に関する資料でも、
機械式駐車場について
停電時に自家用車を出庫できない場合が示されています。
機械式駐車場を利用している家庭は、 停電時に車を出せるのかも管理会社などに確認しておきましょう。
真夏の停電は「断水+エアコン停止」に注意
真夏に停電した場合は、
さらに厳しい状況になります。
給水ポンプが止まって断水。
エレベーターも停止。
そして、
エアコンも使えない。
高層階だからといって、
必ずしも室内が涼しいとは限りません。
室温が危険な状態になれば、
在宅避難にこだわらず、
冷房が使える安全な場所へ移動する判断も必要になります。
冬の停電も油断できない
冬なら、
暖房設備が使えなくなる可能性があります。
特に、
- 乳幼児
- 高齢者
- 体調の悪い家族
がいる家庭では、
室温の低下にも注意が必要です。
マンション防災は、
「地震に強い建物だから大丈夫」
だけではなく、
「建物は無事でもライフラインが止まったらどうする?」
まで考えておくことが大切です。
高層マンションで備えておきたいもの
- 飲料・調理用の水
- 生活用水
- 非常食
- 携帯トイレ
- 懐中電灯・ランタン
- スマートフォンの充電手段
- 子どもの必要品
- 常備薬
- ごみ袋
- ウェットティッシュなど水を使わない衛生用品
商品をたくさん買うことよりも、
「停電したらわが家で何が使えなくなるか」から逆算する
ことが大切です。
マンションの防災訓練には参加しておきたい
マンションの防災訓練というと、
「忙しいから今回はいいかな」
と思ってしまうこともありますよね。
でもマンションの場合、
災害時には
住民同士の協力が重要になる場面があります。
特に高層階では、
- 安否確認
- 給水
- エレベーター停止時の対応
- 避難
- 情報共有
など、
建物全体で対応することもあります。
一度参加しておくだけでも、
「災害時はここに集合するんだ」
「給水場所はここなんだ」
と分かることがあります。
2児ママがマンションで確認したい「停電シミュレーション」
家族で一度、
こんな想像をしてみてください。
- 蛇口から水は出る?
- トイレは使える?
- エレベーターは動く?
- 玄関のオートロックは?
- 廊下は明るい?
- スマホを何日充電できる?
- 子どもの食事は作れる?
- 冷蔵庫の食材はどうする?
- 真夏ならどこへ移動する?
- 給水所から水を運べる?
答えられない項目があったら、
そこが
わが家の防災で次に確認するポイント
です。
マンション停電対策|今すぐ確認したい12項目
- マンションの給水方式を知っている?
- 停電すると断水するか確認した?
- 非常用電源は給水ポンプにつながっている?
- 非常用電源でエレベーターは動く?
- 停電時の給水場所を知っている?
- 飲料水を最低3日分備えている?
- できれば7日分を目指している?
- 生活用水について考えた?
- 携帯トイレを備蓄している?
- 機械式駐車場は停電時どうなる?
- 夜間用のライトがある?
- 子どもと階段移動について話した?
2児ママ目線|高層階は「取りに行く防災」より「家に置く防災」
高層マンションの防災を考えていて、
私が特に大切だと思うのが、
「必要になったら取りに行けばいい」と考えすぎないこと
です。
エレベーターが動いている普段なら、
1階まで降りるのは簡単です。
でも停電したら、
20階から1階へ降りるだけでも大変。
さらに、
水を持って20階まで戻るとなれば、
もっと大変です。
子どもが小さければ、
なおさらです。
「取りに行く」より「最初から家にある」
この状態を少しずつ作っておくと、
停電・断水時の負担を大きく減らせます。
まとめ|マンションは停電だけで「水・トイレ・移動」が同時に困ることも
マンションで停電すると、
必ず水道が止まるわけではありません。
しかし、
給水ポンプを使っているマンションでは、
停電によって水を上階へ送れなくなる可能性があります。
さらに高層階では、
- 水が出ない
- トイレが使えない
- エレベーターが止まる
- 水を階段で運ぶ
- エアコンが使えない
という問題が同時に起こることも考えられます。
管理会社や管理組合に、
「このマンションは停電したら水道も止まりますか?」
と確認してみてください。
もし、
「給水ポンプが止まるので断水します」
という回答なら、
自宅の水・携帯トイレ・生活用水の備蓄を見直すきっかけになります。
反対に、
「非常用電源で一定時間は給水できます」
という場合でも、
何時間使えるのか、その後はどうなるのか
まで確認しておくと安心です。
2児のママとしては、
「マンションだから安心」ではなく、「わが家のマンションは停電するとどうなる?」
まで知っておくことが、
本当に役立つ防災だと思います。
参考|公的機関のマンション・停電対策情報
※停電時に断水するかどうか、非常用発電設備で給水ポンプやエレベーターがどの程度利用できるかは、建物の給水方式・設備・非常用電源の構成などによって異なります。必ずお住まいのマンションの管理会社・管理組合等に最新の設備状況をご確認ください。また、大地震後は給排水管や下水設備が損傷している可能性があるため、水が出る場合でもトイレ等への排水について管理会社・自治体等の案内を確認してください。

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