大きな地震が起きて、
電車やバスが長時間止まってしまったら。
「職場や学校から、自宅までどうやって帰る?」
家族で話したことはありますか?
普段は電車やバスを使っていると、
「会社から家まで電車で40分」
「学校から最寄り駅まで10分」
ということは分かっていても、
歩いたら何時間かかる?
と聞かれると、
意外と分からないものです。
2児のママとして考えると、
仕事中に大きな地震が起きたら、
真っ先に気になるのは子どもたちのこと。
「学校は大丈夫?」
「迎えに行ける?」
「家まで帰れる?」
「子どもと連絡が取れなかったら?」
そんな不安を少しでも減らすために、
平常時にできる防災訓練があります。
それが「実際に歩いてみる」こと。
職場から自宅。
学校から自宅。
大学から自宅。
塾から自宅。
家族が普段過ごしている場所から、
一度だけでも実際に歩いてみると、
地図を見ているだけでは分からないことが見えてきます。
なぜ「一度歩いてみる」ことが防災になるの?
スマートフォンで地図を開けば、
職場から自宅までの徒歩ルートはすぐに調べられます。
でも、
地図で見る5kmと、実際に歩く5kmはまったく違います。
実際に歩いてみると、
- 思った以上に時間がかかる
- 長い坂道がある
- 歩道が狭い
- 大きな橋を渡らなければならない
- 夜になると暗い道がある
- 休憩できる場所が少ない
- トイレが見つからない
など、
地図だけでは気づきにくいことがあります。
平常時に実際に歩いて確認しておけば、
災害時の判断材料を一つ増やすことができます。
2児ママ目線|「子どものところまで何時間?」を知っておきたい
子どもが学校にいる時間に大地震が起きたら、
親としては
「すぐ迎えに行かなきゃ」
と思ってしまいますよね。
でも、
勤務先から学校まで実際には15km離れていたら?
普段なら電車で30分でも、
徒歩では何時間もかかる可能性があります。
だからこそ平常時に、
👨👩👧👦 家族の「距離」を確認
パパの職場 → 自宅
ママの職場 → 自宅
パパの職場 → 子どもの学校
ママの職場 → 子どもの学校
学校 → 自宅
それぞれについて、
距離と徒歩時間を確認しておくことをおすすめします。
実際に歩くと「橋」が気になる
徒歩帰宅ルートを確認するとき、
特にチェックしておきたいのが橋です。
川を越えなければ自宅に帰れない地域では、
利用できる橋が限られます。
地図上では一本の線に見えても、
実際に行ってみると、
- 橋までかなり遠回りする
- 歩道が狭い
- 大きな坂がある
- 別の橋を使うルートもある
といったことに気づくかもしれません。
一つのルートだけでなく、可能なら第2ルートも考えておく
と安心です。
コンビニだけを頼りにしない
平常時なら、
「疲れたらコンビニで休憩すればいい」
と思いますよね。
しかし大規模災害時は、
店舗が通常どおり営業しているとは限りません。
そのため徒歩訓練では、
コンビニの場所だけでなく、
- 公園
- 公共施設
- 学校
- 広い場所
- 公衆トイレ
なども確認しておきましょう。
「災害時帰宅支援ステーション」も探してみよう
徒歩ルートを歩くときに、
ぜひ探してほしいものがあります。
それが、
災害時帰宅支援ステーションです。
対象となる施設・店舗などでは、
災害時の徒歩帰宅者に対して、
水道水・トイレ・災害情報などの支援が行われる場合があります。
🚶 歩きながらチェック
「このマーク、ここにもある!」
と実際の場所を確認しておけば、
災害時にも思い出しやすくなります。
学校から自宅まで「親子で歩いてみる」のもおすすめ
子どもがある程度大きくなったら、
学校から自宅まで親子で歩いてみるのも一つの防災訓練になります。
ただ歩くだけではなく、
「ここで地震が起きたらどうする?」
「この道が通れなかったら?」
「ママと連絡できなかったら?」
「家に入れなかったらどこへ行く?」
などを話しながら歩いてみます。
2児のママとしては、
子どもを怖がらせるような防災訓練にはしたくありません。
なので、
「今日は家まで探検してみよう!」
くらいの感覚で歩いてみるのもいいと思います。
中学生・高校生なら「自分で帰れる?」を考える
子どもが中学生・高校生になると、
行動範囲が一気に広がります。
電車で学校へ通っている場合、
災害時には帰宅困難者になる可能性もあります。
そんな家庭では、
子どもと確認しておきたいこと
✓ 学校では災害時に待機するのか
✓ 保護者の迎えが必要なのか
✓ 生徒だけで帰宅することがあるのか
✓ 電車が止まった場合どうするのか
✓ 家族との連絡方法
✓ 家族の集合場所
などを確認しておきたいところです。
学校ごとに災害時の対応は異なるため、
学校が定めている防災・引き渡しルールを優先してください。
大学生にも徒歩帰宅訓練はおすすめ
大学生になると、
自宅からかなり離れた大学へ通うケースもあります。
さらに、
- 大学
- アルバイト先
- 友人宅
- 繁華街
など行動範囲も広くなります。
大学生の場合は、
自宅まで歩くことだけではなく、
「帰れない場合、どこに留まるのか」
も考えておくと安心です。
歩いて分かる「靴」の大切さ
一度長距離を歩いてみると、
靴の重要性にも気づきます。
普段、
- 革靴
- パンプス
- ヒール
- サンダル
などで通勤している場合、
何時間も歩くのは大変です。
職場のロッカーに歩きやすいスニーカーを置いておく
のも有効な備えです。
「何km歩ける?」を実際に知る
自分が何km歩けるのか、
意外と知らないものです。
5kmなら大丈夫でも、
10kmを超えると急に疲れるかもしれません。
さらに災害時には、
- 暑さ
- 寒さ
- 雨
- 道路の混雑
- 道路の損傷
- 精神的な疲労
なども加わります。
平常時に歩けた距離を
「災害時も必ず歩ける距離」だとは考えない
ことも重要です。
徒歩帰宅訓練は「無理して一気に歩く」必要はない
職場から自宅まで20km、30kmある方もいるでしょう。
その場合、
最初から全部歩く必要はありません。
例えば……
第1回:職場 → 5km地点
第2回:5km地点 → 10km地点
第3回:10km地点 → 自宅
のように分割して確認してもOKです。
大切なのは、
体力を試すことではなく、帰宅ルートを知ることです。
歩くときはスマホだけに頼らない練習も
最初はスマホの地図を使って構いません。
ただし途中で、
「今、自宅はどちらの方向?」
「この道路はどこにつながっている?」
「別ルートならどう行く?」
と考えてみるのもおすすめです。
スマホの充電が切れた場合を想定して、
道路名・駅・川・橋などの目印を覚えておきましょう。
実際に歩くときの持ち物
🎒 徒歩帰宅訓練の持ち物
✓ 飲料水
✓ スマートフォン
✓ モバイルバッテリー
✓ 歩きやすい靴
✓ タオル
✓ 雨具
✓ 小銭・現金
✓ 必要な薬
✓ 季節に応じた暑さ・寒さ対策
平常時の訓練なので、
無理をする必要はありません。
体調が悪くなったら、
電車やバスなどで帰宅しましょう。
徒歩帰宅訓練をするなら昼間がおすすめ
初めてルートを確認するなら、
明るい時間帯がおすすめです。
安全に歩ける道なのか、
歩道はあるのか、
周囲に何があるのかを確認しやすいためです。
一度昼間に確認したあと、
普段夜まで勤務している方なら、
夜間の明るさや人通りも別の日に確認しておくといいでしょう。
重要|大地震が起きたら「すぐ歩いて帰る」という意味ではありません
⚠ ここはとても重要です
この記事でおすすめしているのは、
平常時に行う徒歩帰宅訓練です。
大規模地震が発生した直後に、
職場や学校から一斉に歩いて帰宅することをおすすめしているわけではありません。
大規模地震の直後に大勢の人が一斉に移動すると、
道路が混雑し、
救急・消防などの活動を妨げたり、
群集事故などの二次災害につながったりするおそれがあります。
災害発生時には、
まず身の安全を確保してください。
職場や学校など安全に待機できる場所にいる場合は、
行政・施設管理者・学校・勤務先・交通機関などから発表される情報を確認します。
そして、
帰宅できる状況になってから、安全な方法で帰宅する
ことが大切です。
もちろん津波や火災など、
その場所にとどまること自体が危険な場合は、
帰宅よりも安全な場所への避難を優先してください。
「歩いた経験」が災害時の選択肢を増やしてくれる
一度歩いたからといって、
災害時に必ず同じルートで帰れるとは限りません。
橋が通れないかもしれません。
道路が規制されているかもしれません。
火災が発生しているかもしれません。
それでも、
「この道なら家まで約○km」
「途中に大きな公園がある」
「ここに橋がある」
「別ルートもある」
と知っているのと、
まったく知らないのとでは違います。
徒歩帰宅訓練の目的は「絶対に歩いて帰ること」ではなく、「災害時の選択肢を増やしておくこと」
だと思います。
あわせて読みたい|茶トラぶろぐ「職場から歩いて帰る防災訓練」
茶トラぶろぐでは、
職場から自宅まで実際に歩いてみる防災訓練についても詳しく紹介しています。
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今回の記事では「職場・学校・大学など家族それぞれの場所からの帰宅」を取り上げました。
職場からの徒歩帰宅について詳しく確認したい方は、
茶トラぶろぐの防災知識カテゴリーから関連記事もチェックしてみてください。
あわせて確認|地震翌日の出勤・登校も考えておこう
茶トラぶろぐでは、
休日に大きな地震が起きた翌日の出勤・登校
についても紹介しています。
家族が再び職場・学校へ向かう前に、
- 交通状況
- 通勤・通学路
- 学校や職場からの連絡
- 家族の集合場所
- 連絡方法
などを確認することが大切です。
まとめ|今度の休日、家まで少し歩いてみませんか?
職場や学校から自宅までの道。
毎日のように通っていても、
電車やバスを使っていると、
意外と知らないものです。
🚶 一度歩くと確認できること
✓ 自宅までの距離
✓ 実際にかかる時間
✓ 歩きやすい道路
✓ 坂道
✓ 橋
✓ 公園・休憩場所
✓ トイレ
✓ 帰宅支援ステーション
✓ 危険になりそうな場所
✓ 別の帰宅ルート
2児のママとしては、
子どもが小さいうちは
「親がどうやって子どものところへ行くか」
を考えたいですし、
子どもが中学生・高校生になったら、
「子ども自身が外出先でどう行動するか」
も一緒に考えておきたいと思います。
防災訓練というと、
避難所へ行ったり非常食を食べたりすることを想像しがちです。
でも、
「いつもの場所から家まで歩いてみる」
これも立派な防災訓練です。
最初から20km歩く必要はありません。
まずは休日に、
職場や学校から数kmだけでも実際の帰宅ルートを歩いてみる。
そして家に帰ったら、
「ここは通りやすかった」
「この橋を渡る必要がある」
「別ルートも調べよう」
と家族で話してみてください。
その経験が、
いざという時に
「どうすればいいか分からない」状態を少しでも減らす備え
につながります。
※本記事は一般的な防災情報をまとめたものです。
※平常時の徒歩帰宅訓練を紹介する記事であり、大規模災害発生直後の徒歩帰宅を推奨するものではありません。
※実際の災害時には、自治体・警察・消防・学校・勤務先・交通機関などから発表される最新情報を確認し、安全を最優先に行動してください。
※津波・火災・建物倒壊など、その場所にとどまることが危険な場合は、安全な場所への避難を優先してください。
※学校の災害時対応・引き渡し方法は学校ごとに異なります。各学校が定めるルールをご確認ください。
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