「防災のために食料をたくさん買っても、災害が起きなかったら無駄になるんじゃない?」
防災備蓄を始めようと思ったとき、こんなふうに感じる方もいるのではないでしょうか。
お米、水、レトルト食品、缶詰、乾麺、トイレットペーパー……。
家族分をそろえようとすると、それなりのお金がかかります。
2児のママとして家計のことを考えると、
「使うかどうか分からないものに何万円も使うのはちょっと……」
と思う気持ちもよく分かります。
でも、私は食料や日用品の備蓄について、
「災害が起きなかったら無駄になるもの」ではない
と考えています。
災害が起きなければ、普段の生活で食べたり使ったりすればいい。
きちんと管理すれば、防災・家計・値上がり対策の3つに役立てることができます。
備蓄は「掛け捨てではない保険」のようなもの
自動車保険や火災保険などは、万が一に備えて保険料を支払います。
もちろん、事故や災害が起こらないのが一番です。
一方、食品や日用品の備蓄は少し違います。
災害が起きなかったとしても、
自分たちで食べたり使ったりすることができます。
例えば、普段食べているパックご飯を10個多めに買ったとします。
災害が起きれば非常食として使えます。
何も起きなければ、賞味期限が来る前に夕食や昼食として食べればいいだけです。
災害が起きた → 非常食として使う
災害が起きなかった → 普段の生活で使う
どちらになっても、きちんと使い切れば無駄になりません。
だから私は、食品や日用品の備蓄を
「食べたり使ったりできる保険」
のようなものだと考えています。
「備蓄=特別な非常食」だけではない
備蓄という言葉を聞くと、5年保存・10年保存といった特別な非常食を大量に購入するイメージがあるかもしれません。
もちろん長期保存食にもメリットがあります。
でも、家庭の備蓄すべてを特別な防災食品にする必要はありません。
例えば、
- お米
- 水
- パックご飯
- レトルトカレー
- 缶詰
- 乾麺
- カップ麺
- シリアル
- お菓子
- トイレットペーパー
- ティッシュ
- 乾電池
など、普段から使っているものを
「少し多めに持っておく」
だけでも備蓄になります。
「腐らせなければ、食べればいい」から無駄になりにくい
食料備蓄で一番もったいないのは、
大量に買った食品を存在ごと忘れて、賞味期限を大幅に過ぎてしまうことです。
逆に言えば、
期限を管理して、食べ切ることができれば、備蓄した食品は普段の食費として利用できます。
例えば、賞味期限まで残り3か月になったレトルトカレーがあったら、夕食や休日のお昼に食べます。
そして、食べた分だけ新しいものを買い足します。
これがローリングストックです。
① 普段食べるものを少し多めに買う
↓
② 賞味期限の近いものから食べる
↓
③ 食べた分だけ買い足す
↓
④ 常に一定量の食品が家にある状態を作る
この方法なら、
「防災のためだけに買った食品」
ではなくなります。
備蓄は「値上がり対策」にもなる
もう一つ、今の時代に考えておきたいのが食品や日用品の値上がりです。
例えば、普段1個200円で買っている商品を10個備蓄したとします。
購入額は2,000円です。
その後、同じ商品が250円に値上がりしたとしても、
すでに購入して自宅に置いてある10個については、追加で値上がり分を払う必要はありません。
もちろん将来の価格が上がるとは限らず、セールで安くなる可能性もあります。
それでも、
必ず使うものを適量ストックしておくことは、急な値上がりの影響を一時的に和らげる方法
になります。
「安いときに買う+使い切る」が家計にも優しい
わが家のように子どもがいる家庭では、毎月必ず使うものがたくさんあります。
例えば、
- お米
- 飲料水
- レトルト食品
- パスタ
- ツナ缶
- 子どものお菓子
- ティッシュ
- トイレットペーパー
などです。
これらを毎回なくなってから買うのではなく、
セールなどで安くなっているときに少し多めに購入する方法もあります。
ただし、大切なのは
「安いから大量に買う」のではなく「確実に使い切れる量を買う」こと。
使わないものを大量購入して捨ててしまえば、節約どころか出費が増えてしまいます。
「元本保証」のように考えられる?
備蓄について、
「食べればお金が無駄にならないのだから、元本保証みたいなものでは?」
と考えることもできます。
この考え方は、備蓄のメリットをイメージするうえでは分かりやすいと思います。
ただし、厳密には金融商品の「元本保証」とは異なります。
食品を1万円分買ったからといって、将来1万円の現金が戻ってくるわけではありません。
ただ、もともと家族が食べる食品を備蓄し、期限内にすべて消費できれば、その食品は将来の食事として利用できます。
例えば、普段から食べるパックご飯を3,000円分備蓄しておき、災害が起きなかったので数か月後に家族で全部食べたとします。
3,000円が現金として戻ってきたわけではありません。
でも、その分だけ将来購入するはずだった食品を先に買っていたことになります。
この意味では、
「使い切れば価値を回収しやすい防災対策」
と言えるでしょう。
災害が起きなくても役立つのが家庭備蓄
備蓄が役立つのは、大地震や台風だけではありません。
例えば、
- 家族が体調を崩して買い物に行けない
- 大雪で外出しにくい
- 台風前にスーパーの商品が少なくなった
- 物流が一時的に乱れた
- 急な出費で食費を抑えたい
- 仕事や育児が忙しく買い物に行けない
といった日常のちょっとしたピンチにも役立ちます。
2児のママとしては、
「今日は買い物に行けない。でも家に食べるものがある」
というだけでも、とても助かります。
水も「飲みながら備える」と無駄になりにくい
食品だけでなく、飲料水もローリングストックできます。
箱で水を購入しておき、古いものから普段の生活で飲み、減った分を補充していきます。
そうすれば、
日常用の水と防災用の水を完全に分ける必要がありません。
茶トラぶろぐでは、飲料水をまとめ買いして普段使いしながら防災備蓄に活用する方法も紹介しています。
子どもがいる家庭こそ「食べ慣れたもの」を備蓄
2児のママとして特に意識したいのが、
子どもが実際に食べてくれるかということです。
せっかく非常食を大量に用意しても、子どもが食べられなければ困ってしまいます。
だからこそ、
- 普段食べているレトルト食品
- 好きな缶詰
- 食べ慣れたお菓子
- いつも飲んでいる飲料
などを備蓄に取り入れておくのがおすすめです。
「非常食だから特別なものを食べる」のではなく、「普段食べているものが非常食にもなる」という考え方です。
まずは「1個多く買う」ことから始めよう
防災備蓄というと、
「家族4人分を何日分も一気にそろえなきゃ」
と思ってしまうかもしれません。
でも、一度に全部そろえる必要はありません。
例えばスーパーへ行ったとき、
- いつものパックご飯を1袋多く
- 缶詰を1個多く
- 水を1本多く
- トイレットペーパーを1パック早めに
買うところから始めてもいいと思います。
少しずつ増やしていけば、家計への負担を抑えながら備蓄を作ることができます。
備蓄で失敗しないための5つのポイント
- 普段から食べる・使うものを中心にする
- 賞味期限・使用期限を定期的に確認する
- 古いものから使う
- 使った分を買い足す
- 収納できる量以上に買わない
特に大切なのは、
「備蓄量を増やすこと」より「備蓄を回し続けること」
です。
どれだけたくさん買っても、期限切れにしてしまえば無駄になります。
反対に、少量でも使って補充する習慣ができれば、備蓄を長く続けられます。
茶トラぶろぐの非常食・防災備蓄記事もチェック
茶トラぶろぐでは、子どもがいる家庭の非常食や飲料水など、防災備蓄について紹介しています。
「何から備えればいいか分からない」という方は、非常食の記事から少しずつチェックしてみてください。
まとめ|備蓄は「災害が来なかったら損」ではない
防災備蓄について、
「災害が起きなかったら全部無駄になる」
と考える必要はありません。
普段から食べる食品や使う日用品を中心に備蓄しておけば、
- 災害時の備えになる
- 普段の生活でも使える
- 買い物に行けないときにも助かる
- 値上がりの影響を一時的に抑えられる
- ローリングストックなら食品ロスを防ぎやすい
というメリットがあります。
備蓄は「使わなかったら無駄になるもの」ではありません。
災害が起きれば家族を守る備えになる。
何も起きなければ、家族で食べたり使ったりすればいい。
「備える=余計な出費」ではなく、「未来に使うものを少し先に用意しておく」
と考えると、防災備蓄を始めやすくなるのではないでしょうか。
2児のママとしても、家族全員分を一度に完璧にそろえようとすると大変です。
まずは今日の買い物で、
「いつもの商品を1個だけ多く買う」
ところから始めてみませんか。
その1個が、もしものときの家族の安心につながります。
※本記事は一般的な防災・家計管理の考え方を紹介するものです。食品は商品に記載された賞味期限・消費期限・保存方法を守り、適切に管理してください。
※備蓄には保管スペースや購入費用が必要です。各家庭の人数・生活スタイル・予算に合わせて無理のない範囲で行ってください。
※本記事でいう「保険」「元本保証のような考え方」は備蓄の特徴を説明するための比喩であり、金融商品や実際の元本保証を意味するものではありません。
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