2026年の夏は、
台風や大雨のニュースが多かったですよね。
東日本でも記録的な大雨が発生し、
「今年はいつもの夏と少し違う気がする……」
と感じた方もいるのではないでしょうか。
そして9月になると思い出すのが、
1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災です。
関東大震災が発生した日にも、
実は日本付近には台風がありました。
そこで気になるのが、
「関東大震災が起きた1923年と2026年では、
台風や雨の多さに共通点があるの?」
という疑問です。
2児のママとしても、
こうした話を聞くと少し不安になります。
でも、防災で大切なのは
「なんとなく似ている」という印象ではなく、実際の記録を確認すること
です。
今回は気象庁が公開している1923年の観測記録と2026年夏の気象データをもとに、
関東大震災が発生した年と今年の夏を比較してみます。
まず結論|「似ている部分」はあるけれど、かなり違う
最初に結論からお伝えすると、
1923年と2026年には、一部似て見えるところがあります。
しかし、
「1923年も今年も台風と大雨が多い夏だった」
というわけではありません。
特に大きな違いがあります。
1923年8月の東京は、
実は
かなり雨の少ない夏
でした。
一方、
2026年夏の東日本太平洋側は、
台風や記録的な大雨の影響で
降水量がかなり多い夏
となっています。
1923年と2026年を簡単に比較
| 比較 | 1923年 | 2026年 |
|---|---|---|
| 夏の暑さ | 8月の東京は暑かった | 東日本で高温 |
| 雨 | 8月の東京は少雨 | 東日本太平洋側でかなり多い |
| 台風 | 現在と同じ統計では単純比較できない | 夏に17個発生 |
| 大地震発生時 | 9月1日に関東大震災 | ― |
| 地震と気象の関係 | 台風・大雨・猛暑から大地震の発生を予測できるという科学的根拠は確認されていません | |
1923年8月の東京はどんな夏だった?
まず、
関東大震災が起きる直前の
1923年8月の東京
を見てみましょう。
気象庁の観測記録では、
🌡️ 1923年8月・東京
- 平均気温:27.2℃
- 日最高気温の平均:31.7℃
- 月最高気温:35.1℃
- 降水量:42.2mm
- 日照時間:232.3時間
つまり、
関東大震災直前の東京は、
暑くて、晴れる時間が長く、雨の少ない8月
だったことが分かります。
「関東大震災の年は雨が多かった」は正しくない
ここは今回調べていて、
特に重要だと感じたポイントです。
2026年は大雨が多いため、
「関東大震災の年も雨が多かったのでは?」
と思ってしまいそうですが、
少なくとも東京の8月については違います。
1923年8月の東京の降水量は
42.2mmでした。
つまり、
❌ 「1923年も2026年も大雨の夏だった」
という共通点は確認できません。
では2026年夏はどうだった?
2026年夏は、
1923年とはかなり違います。
気象庁によると、
2026年夏(6~8月)の平均気温は
東日本で高く、北日本・西日本ではかなり高く
なりました。
そして注目したいのが雨です。
東日本太平洋側の夏の降水量は「かなり多い」
とされています。
その背景には、
- 梅雨前線
- 台風第6号
- 台風第7号
- 台風第8号
- 台風第15号
- 令和8年8月千葉豪雨
などの影響がありました。
☔ 2026年の関東周辺は「雨が多い夏」
この点については、
1923年8月の東京とは
むしろ反対の特徴
と言えそうです。
2026年は台風がかなり多い
では、
台風はどうでしょうか。
2026年夏は、
この点ではかなり特徴的です。
2026年夏(6~8月)の台風発生数
17個
平年値は11.0個
気象庁によると、
これは1951年の統計開始以降で
3位タイの多さ
です。
「今年は台風が多い気がする」
という感覚は、
実際の統計から見ても間違いではありません。
なぜ2026年は台風が多かった?
気象庁の分析では、
2026年夏に台風が多く発生した主な要因として、
7~8月に偏東風波動の活動が活発だったこと
などが挙げられています。
さらに、
2026年の顕著なエルニーニョ現象が、
台風発生数の多さに影響した可能性も指摘されています。
つまり、
今年台風が多いことについては、
大気や海洋の状態から説明できる気象学的な要因
があります。
では1923年も台風が多かったの?
ここは注意が必要です。
現在の気象庁が公表している台風発生数の統計は
1951年以降
です。
そのため、
1923年の夏について、
「台風が○個発生したから2026年と同じ」
と現在の統計と単純比較することはできません。
100年以上前と現在では、
人工衛星など観測手段も大きく違います。
現在なら海上で発生した台風も詳しく観測できますが、
1923年には現在と同じ観測網はありませんでした。
ただし関東大震災当日には、本当に台風があった
ここは非常に興味深いところです。
1923年9月1日。
午前11時58分、
マグニチュード7.9の
大正関東地震
が発生しました。
この時、
日本付近には実際に
台風
がありました。
🌀 1923年9月1日の天気
午前6時ごろ
→ 台風が金沢の西の海上に存在
午前10時ごろ
→ 秩父付近に副低気圧が発生
東京
→ 午前中は時々少雨
午後
→ 天気が回復
夕方~夜
→ 前線通過に伴い風向が南風から西~北風へ急変
つまり、
関東大震災が発生したその日に、
日本付近に台風があった
というのは事実です。
台風の風は関東大震災の火災にも影響した?
関東大震災では、
建物の倒壊だけでなく、
大規模な火災
によって甚大な被害が発生しました。
地震発生が午前11時58分と、
昼食の準備をしていた時間帯と重なったこともあり、
各地で火災が発生しました。
さらに当日は、
台風や前線の影響を受けて風向が変化していました。
気象庁の「関東大震災から100年」特設サイトでも、
当日の天気と火災・風について詳しい記録が残されています。
「今年も台風が多い=関東大震災が起きる」は違う
ここがこの記事で
最も大切なポイント
です。
⚠️ 台風・大雨・猛暑が大地震の予兆という意味ではありません
1923年9月1日に台風が日本付近にあったことと、
大正関東地震が発生したことは、
「同じ日に起きていた」という事実です。
しかし、
台風が多い夏だから大地震が起きる、
大雨の後だから地震が起きる、
猛暑だから大地震が近い、
という科学的根拠は確認されていません。
大正関東地震は、
相模トラフ沿いのプレート運動に伴って発生した巨大地震
です。
気象と地震を結びつけて
「今年は危ない」と判断することはできません。
共通点① 暑い夏だった
それでも、
1923年と2026年にまったく共通点がないわけではありません。
まず、
暑い夏
という点です。
1923年8月の東京では、
月平均気温27.2℃、
日最高気温の平均31.7℃、
最高気温35.1℃を記録しています。
2026年夏も、
東日本では平均気温が高くなりました。
ただし、
100年前と現在では地球全体の気温や都市環境も違うため、
単純に気温の数字だけで比較することはできません。
共通点② 台風が関東の防災を考える時期に重なった
もうひとつ似て見えるのが、
台風シーズンと地震防災を考える時期が重なる
ことです。
1923年は、
まさに9月1日の関東大震災当日に台風が日本付近にありました。
そして2026年は、
夏の台風発生数が17個と非常に多くなっています。
ただし、
これは
「台風が地震を起こす」という共通点ではありません。
違い① 1923年8月の東京はかなり少雨
最大の違いは、
やはり雨です。
| 年 | 特徴 |
|---|---|
| 1923年8月・東京 | 降水量42.2mmで少雨 |
| 2026年夏・東日本太平洋側 | 降水量「かなり多い」 |
この点だけを見ると、
今年と関東大震災直前の夏は
かなり違う
と言えます。
違い② 台風の数は直接比較できない
2026年については、
「夏に17個」という正確な台風発生数があります。
しかし、
1923年には現在のような人工衛星による観測はありません。
現在と同じ基準の気象庁の台風統計は1951年以降です。
そのため、
1923年○個 vs 2026年17個
という比較は避けた方がいいでしょう。
2児ママとして思うこと|「予兆探し」より今できる備えを
「関東大震災の年と今年が似ている」
と聞くと、
子どもがいる家庭では特に不安になりますよね。
私も2児のママとして、
「もし子どもと離れている時に地震が起きたら?」
「台風の最中に大地震まで起きたら?」
と考えると怖くなります。
でも、
地震がいつ起きるのかを
気象から予測することはできません。
だからこそ、
「いつ起きる?」を考え続けるより、
「今日起きても大丈夫?」を確認する
ことの方が大切だと思います。
台風と地震が同時に起きる「複合災害」にも備えよう
1923年の記録から私たちが学べる重要なことがあります。
それは、
災害は1種類だけとは限らない
ということです。
例えば、
- 台風接近中に地震
- 大雨の最中に地震
- 地震後に大雨
- 停電中に猛暑
- 地震+断水+停電
ということもあり得ます。
これを
「複合災害」
として考えておくことが大切です。
関連記事|台風が近づく前に家庭の備えを確認
🐱 茶トラぶろぐの関連記事
台風は地震と違い、
ある程度事前に接近を知ることができます。
だからこそ、
雨や風が強くなる前に
買い物・充電・避難準備
を済ませておくことが大切です。
茶トラぶろぐでは、
子どもがいる家庭向けに、
台風接近前にやっておきたいことをまとめています。
大雨の前日までにできることも確認
2026年のように、
台風や大雨が多い夏には、
地震とは別に水害への備えも必要です。
茶トラぶろぐでは、
「明日の夜から大雨」という時に、今夜のうちに何をすればいいのか
をまとめた記事も公開しています。
家族で今日確認したい5つのこと
① 保存水・非常食
家族の人数に対して十分な量があるか確認。
② 携帯トイレ
断水すると自宅のトイレが使えなくなる可能性があります。
③ スマホの充電
モバイルバッテリーも充電しておきましょう。
④ 家具の転倒防止
特に子どもが寝る場所の周囲を確認します。
⑤ 家族との連絡方法
学校・職場・自宅に家族が分かれている時の集合場所を決めておきます。
「関東大震災と似ている」という情報を見た時の注意点
SNSでは、
- 関東大震災の前も猛暑だった
- 関東大震災の時も台風が来ていた
- 今年も台風が多い
- だから大地震が近いのでは?
というように、
複数の事実をつなげた情報が広がることがあります。
最初のいくつかが事実だったとしても、
「だから地震が起きる」
という結論まで正しいとは限りません。
気になる情報を見た時は、
気象庁など公的機関の情報を確認する
ことをおすすめします。
まとめ|1923年と2026年は一部似ているが「大雨の夏」という共通点はない
今回は、
関東大震災が発生した1923年と2026年の夏の気象
を比較しました。
📌 比較して分かったこと
- 1923年8月の東京は暑かった
- 1923年8月の東京は降水量42.2mmで少雨
- 2026年夏は東日本太平洋側で降水量がかなり多かった
- 2026年夏の台風発生数は17個
- 17個は1951年以降3位タイ
- 1923年と現在の台風発生数は単純比較できない
- 1923年9月1日の関東大震災当日には日本付近に台風があった
- 台風・大雨・猛暑から大地震発生を予測できるわけではない
調べてみると、
「1923年と今年は同じような夏」
と単純に言うことはできません。
むしろ雨については、
少雨だった1923年8月の東京と、大雨が多かった2026年の東日本太平洋側では大きく違います。
ただ、
1923年9月1日に台風が日本付近にあったことは事実です。
ここから私たちが学びたいのは、
「台風が来たら地震が起きる」ということではありません。
大切なのは、
台風の日でも、地震は起こり得る。
地震のあとに、大雨が来ることもある。
だから、
「災害は1つずつ来る」と思わずに備えておく。
ということだと思います。
2児のママとして、
「大地震はいつ来るの?」と不安になり続けるより、
「もし今日来ても、子どもたちを守れる準備になっている?」
と家族の備えを一つずつ確認していきたいですね。
※本記事は気象庁が公開している1923年および2026年の観測・解析資料を参考に作成しています。
※1923年と現在では台風の観測体制が大きく異なるため、台風発生数を単純比較することはできません。
※台風・大雨・猛暑などの気象現象が、大地震の発生を予測する指標になるという趣旨の記事ではありません。
※地震・台風・大雨等に関する最新の防災情報は、気象庁や自治体など公的機関の情報をご確認ください。

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