大雨のニュースを見ていると、
ときどき耳にするのが、
「もし荒川が氾濫したら?」
という話です。
荒川は東京・埼玉を流れる大きな河川。
2児のママとして考えると、
「もし本当に氾濫したら家まで水が来るの?」
「子どもを連れていつ避難すればいい?」
「マンションなら家にいて大丈夫?」
「学校に子どもがいたら迎えに行く?」
など、心配になることがたくさんあります。
でも大切なのは、
荒川の氾濫を必要以上に怖がることではありません。
🌊 まず知っておきたいこと
荒川が氾濫した場合でも、
すべての地域が同じように浸水するわけではありません。
自宅の場所によって、
浸水する可能性・想定される深さ・浸水継続時間・避難方法などは変わります。
だからこそ、
「荒川が氾濫したら?」ではなく、
「荒川が氾濫したら、わが家はどうなる?」
まで調べておくことが、
家庭の水害対策の第一歩です。
今回は、
荒川が氾濫した場合に何が起こる可能性があるのか、
そして子どものいる家庭で今から何を準備しておきたいのかを考えます。
荒川が氾濫したら何が起こる?
荒川の洪水浸水想定区域は、
国土交通省によって公表されています。
想定最大規模の洪水では、
埼玉県から東京都にかけて広い範囲に浸水想定区域があります。
ただし、
「荒川が氾濫=東京・埼玉全域が水没」
ではありません。
どこで氾濫するか、
自宅がどこにあるか、
土地の高さや地形などによって状況は変わります。
🌊 荒川の氾濫で考えておきたいこと
□ 住宅への浸水
□ 道路の冠水
□ 車の移動が難しくなる
□ 鉄道・バスなど交通への影響
□ 停電・断水などライフラインへの影響
□ 学校・保育園から帰れなくなる
□ 避難場所へ移動しにくくなる
□ 浸水が長引く地域が出る可能性
つまり水害は、
「家に水が入るかどうか」だけを考えればいいわけではありません。
道路・交通・電気・水道・学校など、
普段の生活そのものに大きな影響が出る可能性を考えておく必要があります。
まず確認|自宅は荒川の洪水浸水想定区域に入っている?
ここがこの記事で一番やってほしいことです。
自宅をハザードマップで探してみる。
荒川から何km離れているかだけでは判断できません。
国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」や、
住んでいる自治体の洪水ハザードマップを確認します。
🗺️ ハザードマップで確認すること
□ 自宅は浸水想定区域?
□ 想定される浸水深は?
□ 浸水が長く続く可能性は?
□ 家屋倒壊等氾濫想定区域ではない?
□ 避難場所はどこ?
□ 避難場所までのルートは安全?
□ 学校・保育園はどんな場所にある?
こちらから確認できます。
「浸水深」を見て終わりにしない
ハザードマップを見ると、
色分けによって想定される浸水深が表示されています。
ここで大切なのは、
「色がついている・いない」だけで終わらないこと。
例えば、
- 自宅の何階まで影響する可能性があるのか
- 家の周囲の道路はどうなるのか
- 避難所までの道は浸水しないのか
- 学校や保育園周辺はどうなのか
- 浸水が長時間続く想定ではないか
まで確認したいところです。
🏠 2児ママ目線で考えるなら
「家は浸水しないかな?」だけではなく、
「子どもを連れて安全に外へ出られる?」
「学校まで迎えに行ける?」
「避難先まで歩ける?」
まで考えておきたいと思います。
荒川が氾濫すると道路が使えなくなる可能性も
家庭の水害対策で見落としたくないのが、
道路です。
家そのものがまだ浸水していなくても、
周辺道路が冠水すると移動が難しくなります。
そうなると、
- 避難所へ行けない
- 子どもの迎えに行けない
- 車で移動できない
- 買い物へ行けない
- 病院へ行きにくい
といった問題が起こる可能性があります。
道路が冠水してから避難を始めるのでは遅い場合があります。
水害では、
「まだ家に水が来ていないから大丈夫」と考えるのではなく、
安全に移動できるうちに行動できるかが重要です。
関連記事|道路が冠水したら子どもの迎えはどうする?
子育て家庭で特に困るのが、
子どもが学校や保育園にいる時間帯に大雨となった場合です。
道路がすでに冠水しているなら、
「迎えに行かなきゃ」という気持ちだけで移動するのは危険です。
👩👧 あわせて読みたい
大雨・冠水時の子どもの迎えや、
家族が離れているときの防災についても紹介しています。
「子どもが学校にいる時間に荒川の水位が上がったら?」
という場面まで家族で考えてみてください。
車なら避難できる?|冠水してから車を出さない
子どもがいると、
「歩くより車で避難したほうが安全そう」
と思うこともあると思います。
でも道路が冠水してから車で避難しようとすると、
立ち往生などの危険があります。
冠水している道路へ車で進入しない。
これは覚えておきたいポイントです。
また大規模な水害では、
多くの人が同時に移動することも考えられます。
「避難情報が出てから車に荷物を積み始める」のではなく、
自宅の水害リスクが高い家庭ほど、
早い段階から避難方法を決めておくことが大切です。
マンションなら自宅にいれば大丈夫?
マンションの高層階に住んでいると、
「水はここまで来ないから大丈夫」
と思うかもしれません。
確かに、自宅の階まで浸水しないケースもあります。
しかし、
それだけで在宅避難が安全とは判断できません。
🏢 マンションでも考えること
□ 建物自体は安全?
□ 周辺は浸水しない?
□ 停電したらエレベーターは?
□ 断水した場合は?
□ トイレは使える?
□ 食料・飲料水はある?
□ 必要な薬はある?
□ 浸水が長引いて孤立する可能性は?
自宅の階が水につからなくても、
ライフライン停止や周辺の浸水によって生活が難しくなる可能性があります。
戸建てなら2階へ逃げれば大丈夫?
これも一律には言えません。
想定される浸水深、
建物の階数や構造、
家屋倒壊等氾濫想定区域に該当するかなどによって判断が変わります。
⚠️ 「とりあえず2階」は万能ではありません
安全に避難できる段階で、
自治体から避難情報が発令されている場合などは、
その内容を確認して早めに安全を確保します。
すでに屋外への移動が危険な状況になってから、
無理に避難所へ向かうことも危険です。
荒川氾濫で考えたい「浸水が長引く」という問題
水害というと、
「水が来て、すぐ引く」
というイメージを持ってしまうことがあります。
しかし地域によっては、
浸水が長引く想定となっている場所もあります。
ここは子どもがいる家庭では重要です。
もし周囲が長く浸水すれば、
- 買い物へ行けない
- 水が不足する
- トイレに困る
- 停電が続く
- 暑さ・寒さへの対応が必要になる
- 乳幼児用品が不足する
といった生活上の問題につながります。
ハザードマップでは「深さ」だけでなく
「どのくらい続く可能性があるか」も確認。
家庭では水・食料をどのくらい備蓄する?
大規模水害では、
物流やライフラインへの影響も考えておく必要があります。
そのため家庭では、
水や食料などを普段から備蓄しておきます。
🥤 子育て家庭で確認
□ 飲料水
□ 常温で食べられる食品
□ 子どもが食べ慣れた食品
□ おやつ
□ 携帯トイレ
□ ライト
□ モバイルバッテリー
□ 常用薬
□ 衛生用品
□ 乳幼児ならオムツ・ミルク・離乳食など
特に子ども用の食品や乳幼児用品は、
災害後すぐ希望するものが手に入るとは限りません。
普段使っているものを少し多めに持ち、
使った分だけ買い足すローリングストックも活用したいですね。
荒川の水位が上がってから買い物へ行かない
大雨が続くと、
「水を買っておかなきゃ」
「食料が足りないかも」
と思うかもしれません。
でも道路冠水などが始まってから、
備蓄のために外へ出るのは危険です。
水害対策は、雨が降る前から。
天気予報で大雨の可能性が分かった段階で、
家にあるものを確認しておきましょう。
関連記事|大雨になる前にやっておきたいこと
🌧️ あわせて読みたい
【大雨の前に準備すべきこと12選】雨が降ってからでは遅い!家族を守るために今できる備え
避難場所・避難ルートの確認、スマホの充電、水や食料の確認など、
雨が強くなる前に家庭でやっておきたいことをまとめています。
避難場所は「近いから安全」とは限らない
荒川の洪水を想定するときには、
避難先も確認しておきます。
ここで注意したいのが、
近い避難所=洪水時にも安全
とは限らないこと。
災害の種類によって、
安全を確保するための避難先が異なる場合があります。
自治体の洪水ハザードマップで、
洪水時にどこへ避難するのかを確認してください。
子ども2人を連れて避難するなら「早め」を意識
大人一人なら10分で準備できても、
子どもが2人いるとそうはいきません。
トイレに行かせる。
着替える。
靴を履かせる。
水筒を持たせる。
防災リュックを背負う。
雨具を着せる。
それだけでも時間がかかります。
👩👧👦 2児ママ目線で大切にしたいこと
「危なくなったら避難する」ではなく、
「危なくなる前に動けるよう準備する」。
子ども連れだからこそ、
避難に時間がかかる前提で考えておきたいですね。
子どもが学校にいる時間に荒川の危険が高まったら?
私が2児のママとして特に怖いのは、
家族が離れている時間です。
子どもは学校。
ママ・パパは職場。
その状態で大雨が続き、
荒川や周辺河川の危険が高まったら?
ここは平常時に、
🏫 家族で確認
□ 学校の大雨時の対応
□ 引き渡しルール
□ 迎えに行けない場合の対応
□ 家族の連絡方法
□ 学校周辺の洪水リスク
□ 自宅から学校までの道路の洪水リスク
を確認しておきたいと思います。
道路が冠水してから、
無理に学校へ迎えに行くことは避けなければなりません。
「川を見に行く」は絶対にやめる
大雨になると、
「荒川、どのくらい増えているかな?」
と気になると思います。
でも、
🚫 荒川の様子を見に行かない
河川の状況を確認するために、
わざわざ堤防や河川敷へ近づく必要はありません。
河川水位や防災情報は、
国土交通省や自治体などの情報を利用して確認します。
「荒川が氾濫しそう」と聞いてから避難先を探さない
水害で一番避けたいのは、
危険が迫ってから、
「どこへ行けばいい?」
と家族で相談を始めることです。
平常時に、
- 自宅の洪水リスク
- 避難する場所
- 避難を始めるタイミング
- 避難ルート
- 家族が離れている場合の対応
まで決めておきます。
避難場所を決めるだけではなく、
「いつ・どの道で行くか」まで。
大雨時は気象庁「キキクル」も確認
大雨のときは、
気象庁の「キキクル(危険度分布)」も確認します。
土砂災害・浸水害・洪水災害の危険度を、
地図上で確認できます。
雨が少し弱くなったからといって、
河川の危険がなくなったとは限りません。
上流で降った雨の影響などで、
あとから水位が上昇することも考えられます。
保存版|荒川氾濫に備える家庭のチェックリスト
🌊 今のうちに確認!
□ 自宅を洪水ハザードマップで確認した
□ 想定浸水深を確認した
□ 浸水継続時間を確認した
□ 家屋倒壊等氾濫想定区域を確認した
□ 洪水時の避難先を確認した
□ 避難ルートを確認した
□ 別ルートも考えた
□ 学校・保育園の洪水リスクを確認した
□ 家族の連絡方法を決めた
□ 水・食料を備蓄した
□ 携帯トイレを準備した
□ スマホ・モバイルバッテリーを使える状態にした
□ 防災リュックを準備した
□ 子どもの必要品を準備した
□ 大雨時に川へ近づかないことを家族で確認した
まとめ|荒川氾濫で一番大切なのは「わが家の場合」を知ること
「荒川が氾濫したらどうなる?」
という質問に、
すべての家庭へ共通する一つの答えはありません。
住んでいる場所。
建物の高さ。
想定浸水深。
浸水継続時間。
家族構成。
避難先。
それぞれ違うからです。
だから、
この記事を読んだあとにぜひやってほしいのは、
🗺️ ハザードマップで
「自宅」を探す
荒川から何kmかではなく、
わが家はどのくらいのリスクがあるのかを確認してみてください。
そして、
「ここまで水が来る可能性があるんだ」
「この避難所へ行けばいいんだ」
「この道は水害のとき避けよう」
「子どもが学校にいるときはこうしよう」
と、一つずつ家族の行動に置き換えていきます。
水が来てから考えるのでは遅い。
安全に動けるうちに避難できる準備を。
🌊 荒川の氾濫を「自分の家の防災」に置き換えよう
怖がるだけではなく、
ハザードマップを見る。
避難先を決める。
子どもと話す。
水と食料を備える。
平常時の10分の確認が、
いざという時の迷いを減らしてくれます。
※本記事は荒川の洪水・氾濫に備えるための一般的な防災情報をまとめたものです。実際の浸水範囲・浸水深・避難方法等は地域や災害の状況によって異なります。必ず国土交通省・気象庁・自治体などが発表する最新情報や、お住まいの自治体の洪水ハザードマップを確認してください。
※洪水時の避難については、自宅の位置・建物・想定浸水深・浸水継続時間・家屋倒壊等氾濫想定区域などによって適切な行動が異なります。
※大雨時に河川・用水路・冠水道路の様子を確認するため外へ出ることは避けてください。

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