突然、
家が大きく揺れ始めたら――。
スマホから緊急地震速報。
食器棚から物が落ちる。
子どもが、
「ママ!怖い!」
と泣き出す。
そんな状況になったら、
落ち着いて行動できる自信はありますか?
2児のママとして考えると、
私はきっと、
「子どもを守らなきゃ!」
ということで頭がいっぱいになると思います。
でも、
大地震直後には、
「良かれと思ってやった行動」が、かえって危険につながる
ことがあります。
地震発生直後は、 普段とはまったく違う環境になります。
床にはガラス。
外には落下物。
道路には被害。
停電後には通電火災の危険。
だからこそ、 危険な行動をあらかじめ知っておくことが家族を守る防災につながります。
今回は、
「大地震直後にやってはいけないこと10選」
をテーマに、
「じゃあ、代わりにどうすればいい?」
まで、2児ママ目線で分かりやすくまとめます。
まず結論|大地震直後にやってはいけないこと10選
① 揺れている最中に慌てて外へ飛び出す
② 揺れている最中に火を消しに行く
③ 子どものところへ無理に走って移動する
④ 裸足で家の中を歩く
⑤ 地震後にエレベーターを使う
⑥ 電気が復旧したらすぐブレーカーを入れる
⑦ ガス臭いのに火や電気機器を使う
⑧ 津波の危険があるのに荷物を取りに戻る
⑨ むやみに車で避難する
⑩ 子どもが心配だからと無理に帰宅する
それぞれ、
理由を詳しく見ていきましょう。
① 揺れている最中に慌てて外へ飛び出す
家が激しく揺れたら、
「外の方が安全かも!」
と考えて、
玄関へ走りたくなるかもしれません。
でも、
強い揺れの最中に動き回るのは危険です。
家の中では、
- 家具が倒れる
- テレビが飛ぶ
- 食器が落ちる
- 窓ガラスが割れる
可能性があります。
さらに外へ飛び出した先にも、
- 屋根瓦
- 窓ガラス
- 看板
- 外壁
- ブロック塀
などの危険があります。
まずはその場で頭と体を守ることを優先。
丈夫な机が近くにあり安全に入れるなら机の下へ。
机がなければ、家具・ガラス・落下物から離れ、
頭や首を守ります。
家の中で地震が起きた時、 「どこへ逃げればいい?」と迷わないように、
家族で安全な場所・危険な場所を確認しておきましょう。
② 揺れている最中に火を消しに行く
昔から、
「地震だ!火を消せ!」
というイメージを持っている人も多いかもしれません。
でも、
激しい揺れの中でキッチンまで移動すると、
- 熱湯をかぶる
- 鍋が落ちる
- 食器が飛んでくる
- 転倒する
などの危険があります。
政府広報でも、
火を使っていた場合は揺れが収まってから火の始末をする
よう案内されています。
まず守るのは、 火より自分と子どもの命。
揺れが収まってから安全を確認して火元を確認します。
出火していて安全に初期消火できる状況なら対応し、
危険を感じたら無理をせず避難します。
③ 子どものところへ無理に走って移動する
これ、
2児ママとしては一番やってしまいそうです。
リビングにママ。
子どもは別の部屋。
突然、
震度6強や震度7クラスの激しい揺れ。
そうなれば、
「子どものところへ行かなきゃ!」
と思いますよね。
でも、
立っていることすら難しいような強い揺れの中を移動すれば、
親自身が転倒したり、
家具や落下物に巻き込まれたりする可能性があります。
親が負傷してしまえば、
その後子どもを守ることも難しくなります。
「地震が来たらママのところへ走ってきて」ではなく、
「まず、その場所で頭を守ってね」
と教えておくことも大切です。
揺れが収まってから、
足元などの安全を確認しながら子どものところへ向かいます。
④ 裸足で家の中を歩く
揺れが収まった。
子どもは大丈夫?
玄関は?
外の様子は?
と動き始める前に、
足元を確認してください。
地震後の床には、
- 割れたガラス
- 食器の破片
- 照明器具の破片
- 家具の部品
- 尖った物
などが散乱している可能性があります。
そこで裸足のまま歩けば、
足を切ってしまうことがあります。
災害時に足を負傷すると、
その後の避難にも影響します。
寝室の安全な場所に、必要に応じて 底を守れる履物とライトを準備しておくと、
夜間の地震対策になります。
⑤ 地震後にエレベーターを使う
マンションの高層階に住んでいると、
「階段は大変だからエレベーターで……」
と思うかもしれません。
でも、
大地震後の避難でエレベーターを利用するのは避けましょう。
政府広報では、
地震の揺れが収まった後に避難する際は、たとえエレベーターが動いていても使用しない
よう案内しています。
理由は、
- 停電
- 故障
- 地震感知センサーの作動
などで緊急停止し、
閉じ込められる可能性があるためです。
「動いているから大丈夫」は危険!
地震後の避難では、
エレベーターを使わない。
なお、
地震発生時にすでにエレベーターの中にいる場合は、
全ての階のボタンを押し、
最初に停止した階で降りることが基本です。
閉じ込められた場合は、
無理にドアを開けようとせず、
非常用呼び出しボタンなどで救助を求めます。
⑥ 電気が復旧したらすぐブレーカーを入れる
地震で停電。
数時間後、
近所の明かりがつき始めた。
すると、
「電気が戻った!」
とすぐにブレーカーを入れたくなるかもしれません。
ここで注意したいのが、
通電火災です。
地震によって、
- 電気ストーブが倒れている
- 電源コードが傷ついている
- 家電が倒れている
- 配線が損傷している
- 可燃物が電気機器の上に落ちている
などの状態になっていると、
電気が復旧した際に火災につながる可能性があります。
まず、 電気機器・コード・家の中に異常がないか確認。
避難して家を離れる場合には、
安全に行える状況でブレーカーを落としてから避難します。
漏電が疑われる場合や設備に異常がある場合は、
無理に復旧させないことも大切です。
⑦ ガス臭いのに火や電気機器を使う
揺れが収まり、
部屋の中で、
「なんかガス臭い……?」
と感じたら要注意です。
政府広報では、
ガスの臭いがする場合はガスを使用せず、
窓を開けて換気し、
ガスの元栓などを閉めて緊急連絡先へ連絡するよう案内しています。
ここで特に避けたいのが、
- ライターをつける
- ろうそくに火をつける
- ガスコンロを使う
などの火気です。
暗くても、 安全が確認できるまで火を使わない。
防災用のライトをすぐ使える場所に準備しておくことが大切です。
⑧ 津波の危険があるのに荷物を取りに戻る
海の近くで大きな地震。
避難を始めたところで、
「あ、防災リュックを忘れた!」
「スマホを家に置いてきた!」
「財布を取りに戻りたい!」
と思っても、
津波の危険がある場合は命を最優先にします。
津波警報等が発表された場合や、
海岸付近で強い揺れ・長い揺れを感じた場合などは、
津波から離れるための避難を優先します。
命 > 防災リュック > スマホ > 財布
物を取りに戻るために避難を遅らせない。
防災リュックは、
命を守る避難を遅らせてまで持つものではありません。
⑨ むやみに車で避難する
子どもが2人いると、
「車なら荷物も積めるし、子どもも歩かなくて済む」
と思いますよね。
私も普段ならそう考えると思います。
でも大規模地震直後は、
- 道路の損傷
- 倒壊物
- 信号機の停止
- 大渋滞
- 緊急車両の通行
などが考えられます。
特に津波避難については、
徒歩避難が原則とされています。
ただし、
地域の地形、津波到達時間、避難場所までの距離、
要配慮者の状況などによって、
自治体が自動車避難を想定している地域もあります。
自宅周辺では、 どの災害で、どこへ、どの方法で避難するのか
を平常時にハザードマップや自治体の避難計画で確認しておきましょう。
⑩ 子どもが心配だからと無理に帰宅する
最後は、
子どもがいる家庭だからこそ覚えておきたいことです。
仕事中に大地震。
電車が全部止まった。
子どもは学校。
そんな状況なら、
「今すぐ子どものところへ帰らなきゃ!」
と思いますよね。
でも、
大地震直後に長距離を歩いて帰宅すると、
- 建物の倒壊
- 落下物
- 火災
- 道路の混雑
- 余震
などに巻き込まれる可能性があります。
子どもが学校にいる場合は、
学校の災害時対応・引き渡しルールに従うことも重要です。
親自身が無事でいることも、 子どもを守るために必要な行動です。
大地震で電車が止まった時、
「子どもが心配だから歩いてでも帰りたい」と思う方へ。
災害直後はあえてその場にとどまるという判断についてもまとめています。
番外編|地震直後に「トイレを流す」のも要注意
10選とは別に、
もう一つぜひ覚えておきたいことがあります。
それが、
大地震直後の水洗トイレです。
蛇口から水が出るからといって、
排水管や下水道まで無事とは限りません。
特にマンションでは、
建物内の排水管が損傷している状態で流すと、
下階への汚水漏れなどにつながる可能性があります。
自治体やマンション管理会社・管理組合などからの情報を確認し、
排水設備の安全が分からない間は、
携帯トイレなどの利用を考えます。
子どもには「10個全部」覚えさせなくてもいい
ここまで10項目を紹介しましたが、
小さな子どもに、
「これを全部覚えてね!」
と言っても難しいですよね。
そこで、
2児ママとして子どもに伝えるなら、
もっとシンプルにしたいと思います。
① 揺れている時は走らない
② 頭を守る
③ 揺れが止まるまで待つ
④ 勝手に外へ出ない
⑤ ママ・パパ・先生の話を聞く
まずは、
このくらいでも十分です。
夜中の大地震はさらに危険
大地震が昼間に起きるとは限りません。
午前2時。
家族全員が寝ている。
突然、
激しい揺れ。
そして停電。
真っ暗な部屋の中で、
床には物が散乱しているかもしれません。
そんな状況で、
子どものところへ裸足で走れば危険です。
だから寝室には、
- ライト
- 足を守れる履物
- スマホなど連絡手段
を、地震で飛ばされにくく取り出しやすい場所に準備しておくと安心です。
大地震直後の「最初の10分」をイメージしてみる
やってはいけないことを覚えたら、
次は、
「じゃあ、実際に地震が起きたら何をする?」
を家族で考えてみましょう。
揺れている間
→ 無理に移動せず頭・体を守る
揺れが収まった直後
→ 家族のけがを確認
→ 靴・履物を確保
→ 火元や周囲の危険を確認
その後
→ 正確な災害情報を確認
→ 津波・火災・建物倒壊などの危険を判断
→ 必要なら安全な方法で避難
「スマホで地震情報を調べる」前に周囲を見る
大地震が起きたら、
スマホで震度や震源を確認したくなります。
もちろん、
正確な災害情報を確認することは大切です。
でも、
強い揺れの最中にスマホを探し回ったり、
「震度いくつ?」
と画面ばかり見たりするより、
まず自分と子どもの安全を確保します。
① 自分の身を守る
↓
② 子どもの安全を確認
↓
③ 周囲の危険を確認
↓
④ 災害情報を確認
SNSの情報だけを信じて行動しない
大地震が起きると、
XなどのSNSには大量の情報が流れます。
中には非常に役立つ情報もありますが、
誤情報や古い情報が混ざる可能性もあります。
特に、
- 津波情報
- 避難指示
- 火災情報
- 道路情報
- 給水情報
など、
命に関わる判断では、
- 気象庁
- 自治体
- 消防・警察
- 防災行政無線
- 信頼できる報道機関
などの情報も確認します。
「SNSで見たから」で命に関わる判断をしない。
これも家族で共有しておきたいですね。
大地震直後|家族で確認したいチェックリスト
- □ 揺れている最中に外へ飛び出さない
- □ 揺れている最中に火を消しに行かない
- □ 強い揺れの中で子どものところへ無理に走らない
- □ 揺れが収まったら足元を確認する
- □ 裸足で歩かない
- □ 地震後の避難にエレベーターを使わない
- □ 停電復旧後すぐ電源を戻さない
- □ ガス臭い時は火を使わない
- □ 津波の危険がある時は荷物を取りに戻らない
- □ むやみに車で避難しない
- □ 無理に帰宅しない
- □ 大地震後のトイレをむやみに流さない
- □ SNSだけで判断しない
- □ 公式の災害情報を確認する
- □ 余震にも注意する
2児ママ目線|「正しいことを全部やる」より最初に命を守る
防災について勉強すればするほど、
地震が起きたら、
「火を確認しなきゃ」
「玄関を開けなきゃ」
「防災リュックを持たなきゃ」
「ブレーカーを落とさなきゃ」
「子どものところへ行かなきゃ」
と、
やることがたくさんあるように感じます。
でも、
強い揺れの最中に全部やろうとする必要はありません。
まず命を守る。
それ以外は、揺れが収まってから。
親が無事でなければ、
子どもを守ることもできません。
だから私は、
子どもにも、
「大きく揺れたら、ママのところへ走ってこなくていいよ。まず頭を守ってね」
と伝えておきたいと思います。
まとめ|大地震では「慌てて何かする」ことが危険になる
大地震が発生すると、
誰でも怖くなります。
特に子どもがいれば、
「早く助けなきゃ」
「早く逃げなきゃ」
という気持ちになると思います。
でも、
その焦りが危険な行動につながることがあります。
① 揺れている最中に慌てて外へ飛び出す
② 揺れている最中に火を消しに行く
③ 子どものところへ無理に走って移動する
④ 裸足で家の中を歩く
⑤ 地震後にエレベーターを使う
⑥ 電気復旧後すぐブレーカーを入れる
⑦ ガス臭いのに火や電気機器を使う
⑧ 津波の危険があるのに荷物を取りに戻る
⑨ むやみに車で避難する
⑩ 子どもが心配だからと無理に帰宅する
そして、
この10個より先に覚えてほしいのが、
揺れている間は、まず自分の命を守る。
ということです。
地震が起きた瞬間に、
完璧な防災行動をする必要はありません。
まず自分。
そして子ども。
揺れが収まってから、
一つずつ安全を確認していきます。
ぜひ今日、
子どもたちに、
「今ここで大きな地震が来たら、最初に何をする?」
と聞いてみてください。
答えはシンプルです。
走らない。
慌てない。
まず頭と命を守る。
「何を持って逃げるか」より先に、
「何をしてはいけないか」を家族で知っておく。
それも、
2児のママとして大切にしたい
わが家の防災対策です。
参考|公的機関の地震・防災情報
-
政府広報オンライン|防災特集 ACTION02 発災時の行動
-
政府広報オンライン|感震ブレーカー 地震発生時に電気を自動的に遮断
-
政府広報オンライン|住まいが被害を受けたとき 最初にすること
-
政府広報オンライン|「緊急地震速報」と「津波警報」等 いざそのとき、身を守るために!
-
気象庁|緊急地震速報を見聞きしたときは
※地震発生時に必要な行動は、建物の被害状況、火災・津波・土砂災害の危険、現在地、家族構成、自治体の避難情報などによって異なります。実際の災害時には自分と家族の命を守ることを最優先にし、気象庁・自治体・消防・警察などの最新情報に従って行動してください。津波の危険がある場合は、荷物の確保より安全な場所への避難を優先してください。

コメントを残す