台風や大雨の予報を見ると、
「玄関から水が入ってきたらどうしよう?」
「土のうを用意しておいた方がいい?」
「家にある物で浸水対策はできないの?」
と心配になりますよね。
わが家も子どもが2人いるので、
大雨の予報が出ると食料や停電対策だけでなく、
「もし家の中に水が入ってきたら?」ということも考えるようにしています。
特に玄関は外と家の中を直接つなぐ場所。
周囲に水がたまる状況になると、浸水の入口になる可能性があります。
でも、大切なのは
「水が来てから慌てて対策する」のではなく、台風が来る前に準備しておくこと。
この記事では、
台風や大雨で玄関から浸水するのを防ぐために家庭でできる対策を、
2児ママ目線で分かりやすく紹介します。
水のうや土のうなどによる対策は、
浸水が浅い初期段階で被害を減らすためのものです。
すでに道路が冠水している、急激に水位が上がっている、
自治体から避難情報が出ているなど危険が迫っている場合は、
玄関の浸水対策にこだわらず安全確保を優先します。
「家を守るために危険な屋外へ出る」ことはしないようにしましょう。
台風で玄関から浸水するのはなぜ?
大雨が降ったときの浸水というと、
「川があふれたときだけ起こるもの」
と思ってしまうかもしれません。
しかし、大量の雨が短時間に降ると、
排水が追いつかなくなり道路などに水がたまることがあります。
そして住宅の周囲まで水位が上がれば、
玄関など低い場所から水が入り込む可能性があります。
そのため、
川のすぐ近くではない家庭でも、ハザードマップなどで自宅周辺の水害リスクを確認しておくことが大切です。
まず確認したいのは「玄関の高さ」
同じような雨が降っても、
すべての住宅が同じように浸水するわけではありません。
まず自宅の玄関を見て、
- 道路より玄関が低くなっていないか
- 道路から玄関へ向かって下り坂になっていないか
- 玄関前に水がたまりやすくないか
- 過去に家の前が冠水したことがないか
- 近くに低い土地がないか
などを確認しておきましょう。
台風が来てからではなく、晴れている日に家の周りを確認しておくのがおすすめです。
玄関の浸水対策① 排水口・側溝を確認する
まずやっておきたいのが、
家の周りにある「水の通り道」の確認です。
排水口などに、
- 落ち葉
- 泥
- 砂
- ゴミ
- 小枝
などがたまっていないか、
安全に確認できる範囲で見ておきます。
せっかく水が流れる場所があっても、
ゴミなどでふさがれていれば流れにくくなってしまいます。
排水口や側溝が気になっても、
大雨になってから外へ掃除しに行くのは危険です。
「台風が来る前に確認する。大雨になったら外へ出ない」
を家族のルールにしておきましょう。
玄関の浸水対策② 土のうを準備する
玄関などから水が入り込むのを抑える方法として、
よく知られているのが土のうです。
玄関など水が入ってきそうな場所に設置し、
水の侵入を抑えます。
自治体によっては、大雨に備えて土のうを配布したり、
土のうステーションなどを設けたりしている場合があります。
自宅周辺に浸水リスクがある場合は、
台風が来る前に住んでいる自治体のホームページで確認しておくと安心です。
ただし、土のうを置けばどんな浸水でも防げるわけではありません。
玄関の浸水対策③ 家にあるゴミ袋で「水のう」を作る
「土のうを用意していない!」
そんな家庭でも、
身近な物を使った簡易的な対策があります。
その一つが水のうです。
大きめの丈夫なゴミ袋を重ね、
中に水を入れて口をしっかり閉じます。
これを玄関など水が入りそうな場所へ並べ、
簡易的な土のうのように使います。
① 丈夫な大きめのゴミ袋を用意
② 袋を重ねて破れにくくする
③ 運べる程度の水を入れる
④ 口をしっかり閉じる
⑤ 玄関など水の侵入口になりそうな場所へ隙間を減らして並べる
水を入れすぎると非常に重くなります。
自分で安全に持ち運べる重さにすることも大切です。
水のうは「水が来る前」に作っておく
ここは特に重要です。
玄関前に水が迫ってから、
「水のうを作らなきゃ!」
と準備を始めるのはおすすめできません。
水のうを作ったり設置したりするなら、
まだ周囲が安全な段階で準備します。
すでに浸水が始まっている場合は、
無理に外へ設置しに行かないようにしましょう。
玄関の浸水対策④ 止水板・防水板を活用する
浸水リスクが比較的高い地域に住んでいるなら、
玄関などの出入口へ設置する
止水板・防水板という選択肢もあります。
大雨のたびに心配になる家庭では、
自宅の玄関に設置できる製品や住宅設備があるか、
住宅メーカーや専門業者へ相談しておくのも一つの方法です。
ただし、製品ごとに設置条件や対応できる水位などが異なります。
購入する場合は、自宅の玄関サイズや設置条件、メーカーの説明を必ず確認しましょう。
玄関だけ対策すれば大丈夫?
ここで気をつけたいのが、
「玄関をふさいだから、もう浸水しない」
と思い込まないことです。
住宅には玄関以外にも、
- 勝手口
- 掃き出し窓
- ガレージ
- 地下への入口
- 換気口など低い位置にある開口部
などがあります。
水が入りそうな場所を家全体で確認しておきましょう。
玄関から水が入る前に家の中でできること
浸水が心配な場合は、
玄関の外だけでなく家の中も準備しておきます。
例えば、
- 玄関に置いてある靴を移動する
- 子どもの外遊び用品を移動する
- 床に置いている荷物を高い場所へ移す
- 濡らしたくない書類を移動する
- 電気製品を低い場所から移動する
- 防災リュックをすぐ持ち出せる場所へ置く
などです。
特に子どもがいる家庭では、
玄関に靴やおもちゃ、ベビーカーなどが増えがちですよね。
浸水が心配な日は、床に置く物をできるだけ減らしておくと安心です。
2階がある家なら大切な物を上へ移動
自宅周辺で浸水の可能性が高まっている場合、
安全にできる段階で大切な物を高い場所へ移しておくことも考えます。
例えば、
- 母子手帳
- 保険関係の書類
- パソコン
- 充電器
- 子どもの大切な物
- 非常用の食料や水
などです。
浸水が始まってから、
子どもを見ながら大量の荷物を移動するのは大変です。
だからこそ、台風の進路や大雨予報が分かった段階で、
「濡れたら困る物は上へ」を少しずつ進めておくと安心です。
排水口から水が逆流することも考えておく
大雨のときは玄関だけでなく、
家の中の排水設備にも注意が必要です。
地域や住宅の状況によっては、
トイレ・浴室・洗濯機などの排水口から水が逆流することがあります。
自治体では、このような排水口の逆流対策として
水のうを利用する方法を案内しているところもあります。
ただし住宅の設備によって対応は異なるため、
心配な場合は自治体や住宅メーカーなどの情報も確認しましょう。
台風前に排水口を確認しておこう
玄関の浸水対策を考えるとき、
土のうや水のうだけに注目しがちです。
でもその前にやっておきたいのが、
家の周りの排水状況を確認することです。
茶トラぶろぐでは、
台風前に排水口や側溝を確認する理由についても詳しく紹介しています。
落ち葉やゴミの確認は、
雨風が強くなる前に済ませることが大切です。
大雨になる前に家の外の準備を終わらせる
浸水対策だけでなく、
台風前には家の外でやっておきたいことがたくさんあります。
茶トラぶろぐでは、
子どもがいる家庭向けに台風接近前の準備をまとめています。
▶
【台風接近前にやることリスト】子どもがいる家庭の備え・買い物チェックリスト
自転車や植木鉢などの片付け、窓の確認、排水口のチェックなど、
外で行う準備は天候が荒れる前にまとめて終わらせておくのがおすすめです。
今夜から大雨なら「明るいうち」に準備
大雨予報が出ていると、
「夕方になってから準備すればいいかな」
と思ってしまうことがあります。
でも、暗くなってから屋外を確認するのは危険が増します。
茶トラぶろぐでは、
今夜から大雨になるときに明るいうちに確認しておきたいこともまとめています。
▶
【今夜から大雨】暗くなる前にやること12選|2児ママが確認する「明るいうちの防災チェックリスト」
玄関前に水が来てから土のうを置きに行かない
外を見ると、道路に水がたまり始めている。
そんなとき、
「今から土のうを置けば間に合うかも!」
と思うかもしれません。
しかし、
すでに周囲が冠水し始めているなら、屋外へ出て作業するのは避けましょう。
水の深さは見た目だけでは分かりにくく、
道路と側溝の境目が見えなくなることもあります。
また、水位が短時間で変化する可能性もあります。
浸水対策は水が来る前まで。
危険が迫ったら「家を守る段階」から
「自分と家族を守る段階」へ切り替えます。
玄関から水が入ってきたらどうする?
対策していても、
すべての浸水を防げるとは限りません。
もし玄関から水が入り始めた場合は、
無理に水を止めることだけに集中しないようにします。
特に、
- 水位がどんどん上がっている
- 自治体から避難情報が出ている
- 停電している
- 周囲が冠水している
- 家の中に水が入り続けている
といった場合は、
最新の防災情報を確認して命を守る行動を優先しましょう。
子どもは玄関の浸水対策に参加させる?
子どもにも防災を学んでほしいと思いますよね。
まだ天候が穏やかな段階なら、
- 自分のおもちゃを高い場所へ移す
- 防災リュックを確認する
- 懐中電灯の場所を確認する
- 靴をそろえる
など、安全な家の中でできる準備を一緒にするのがおすすめです。
一方、
子どもに土のう運びや大雨の中での屋外作業をさせる必要はありません。
「雨が強くなったら外へ出ない」
というルールを教えることも大切な防災教育だと思います。
台風前の玄関浸水対策チェックリスト
□ ハザードマップで自宅周辺の浸水リスクを確認した
□ 玄関と道路の高さを確認した
□ 過去に周辺で冠水がなかったか確認した
□ 排水口の落ち葉・ゴミを確認した
□ 安全に確認できる範囲で側溝をチェックした
□ 土のうを準備した
□ 必要なら水のうを作れるよう準備した
□ 玄関以外の水の侵入口も確認した
□ 床に置いてある大切な物を高い場所へ移した
□ 防災リュックを確認した
□ スマホ・モバイルバッテリーを充電した
□ 自治体の防災情報を確認した
□ 雨が強くなる前に屋外作業を終了した
玄関の浸水対策でやってはいけないこと
❌ 冠水してから土のうを取りに行く
❌ 大雨の中で側溝を掃除する
❌ 子どもを連れて屋外で浸水対策をする
❌ 水のう・土のうがあれば絶対浸水しないと思う
❌ 玄関だけ対策して安心する
❌ 避難情報が出ているのに家の浸水対策を続ける
❌ 水が入ってきているのに物を取りに戻る
「浸水を防ぐ」と「避難する」は別に考える
ここはぜひ覚えておきたいところです。
水のうや土のうは、
家への水の侵入を減らすための対策です。
一方、避難は
家族の命を守るための行動です。
浸水対策をしたから避難しなくていい、
ということにはなりません。
ハザードマップや自治体の避難情報、
気象情報などを確認し、
必要な場合は早めに安全な場所へ移動しましょう。
まとめ|玄関の浸水対策は「水が来る前」に終わらせる
台風や大雨で玄関から水が入るのを防ぐためには、
雨が強くなる前の準備が重要です。
まずは、
- ハザードマップを確認する
- 排水口・側溝を確認する
- 土のう・水のうを準備する
- 玄関以外の侵入口も確認する
- 大切な物を高い場所へ移す
- 避難情報を確認する
といったことから始めましょう。
子どもが2人いると、
台風前は本当にやることがたくさんあります。
食料、水、停電対策、ベランダの片付け……。
そこへ浸水対策まで加わると、
「何からやればいいの?」となってしまいますよね。
だから私は、
外でしかできないことを安全なうちに終わらせる
という順番を大切にしたいと思っています。
排水口の確認も、土のう・水のうの準備も、水が来る前まで。
そして危険が迫ったら、
家を守ることより家族を守ることを優先します。
玄関から水が入らないための準備と、
もし浸水したときにどう行動するか。
この2つをセットで考えておくことが、子育て家庭の大切な水害対策
だと思います。
茶トラぶろぐでは、台風・大雨・停電・断水など、
子どもがいる家庭で実践しやすい防災対策を紹介しています。

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