夏休みやお盆、年末年始など、
子どもを連れて実家へ帰省している時。
久しぶりにおじいちゃん・おばあちゃんと過ごしていたら、
スマートフォンから突然、
「レベル5 大雨特別警報」
という情報が……。
そんな時、どうすればいいのでしょうか。
「予定通り今日、自宅へ帰って大丈夫?」
「実家にそのままいたほうがいい?」
「川が近いけれど大丈夫かな?」
「高齢の両親も一緒に避難させる?」
「新幹線が止まる前に帰ったほうがいい?」
2児のママとして考えると、
子どものことだけでなく、
実家の両親のことまで心配になってしまいます。
でも、そんな時に一番大切なのは、
⚠ 「予定通り自宅へ帰ること」を優先しない
大雨特別警報が発表されるような状況では、
すでに移動そのものが危険になっている可能性があります。
「明日は仕事だから」
「子どもの学校があるから」
「新幹線が止まりそうだから」
と焦って帰宅を始めるのではなく、
今いる場所でどうすれば命を守れるのかを最優先に考えましょう。
レベル5大雨特別警報とは?
レベル5は、
命の危険が極めて高く、
直ちに安全を確保する必要がある段階です。
レベル5になってから避難を始めるのではありません。
危険な場所にいる場合は、
レベル4までに避難することが基本です。
大切なのは「レベル5になるまで待たない」こと
実家が洪水や土砂災害などの危険がある場所なら、
雨が激しくなってからではなく、
安全に移動できる段階で避難することを考えましょう。
帰省中に大雨特別警報!まず何を確認する?
自宅なら周辺の地理をある程度知っていますが、
実家を離れて長い人の場合、
意外と現在の地域事情を知らないことがあります。
まずは次の情報を確認しましょう。
📱 まず確認したいこと
✓ 実家がある地域の避難情報
✓ 実家の洪水・浸水リスク
✓ 土砂災害の危険性
✓ 近くに川・用水路・崖・山はない?
✓ 実家は安全な建物?
✓ 避難場所はどこ?
✓ 避難場所まで安全に移動できる?
✓ 道路の冠水・通行止め情報
✓ 鉄道・新幹線・高速道路の状況
「実家だから安全」と思い込まない
子どもの頃から何年も暮らした実家。
そのため、
「昔から大きな災害はなかったから大丈夫」
と思ってしまうことがあります。
でも、
過去に被害がなかったからといって、
今回も安全とは限りません。
さらに、
自分が実家を離れてから、
- 周辺に住宅が増えた
- 道路が変わった
- 土地の利用状況が変わった
- ハザードマップが更新された
ということもあります。
「昔住んでいたから知っている」ではなく、現在のハザードマップを確認しましょう。
実家にとどまる?避難する?
これは、
「実家だから」「帰省中だから」で決めるものではありません。
実家が安全な場所にあるかで判断します。
例えば、
- 洪水浸水想定区域に入っている
- 土砂災害警戒区域に入っている
- 川のすぐ近くにある
- 崖・山の近くにある
- 平屋で浸水時に上階へ移動できない
などの場合は、
早い段階から避難について考えておく必要があります。
反対に、
安全な場所にある頑丈な建物なら、
外へ出るほうが危険になっている場合もあります。
すでにレベル5なら「遠くの避難所」にこだわらない
大雨特別警報が出て、
道路がすでに冠水している。
そんな状況になってから、
「指定避難所まで2km歩こう」
と外へ出ることが、
かえって危険になる場合があります。
すでに移動が危険なら、無理な避難をしない
状況によっては、
より高い場所・崖などから離れた部屋・建物の上階など、
その時点でできる安全確保が必要になります。
自治体から発表されている情報を確認し、
命を守る行動を優先してください。
2児ママ目線|帰省中は「子ども+高齢の親」を考える
帰省中の災害で、
普段と大きく違うのがここです。
自宅なら、
パパ・ママ・子どもたちだけで避難する家庭でも、
帰省中なら、
子ども2人。
パパ・ママ。
おじいちゃん。
おばあちゃん。
と人数が増えることがあります。
さらに高齢の親の場合、
- 歩く速度が遅い
- 長距離を歩くのが難しい
- 階段が大変
- 持病の薬が必要
- 杖などが必要
というケースもあります。
だからこそ「早めの避難」がより重要です。
雨が激しくなってから、
子どもと高齢の親を連れて避難するのは大変です。
「お父さん、お母さん、避難しよう」と言っても動いてくれない場合
帰省中には、
こんな問題も起こるかもしれません。
「この辺は今まで浸水したことないよ」
「大丈夫、大丈夫」
「避難所なんて行かなくていい」
長くその土地に暮らしている親ほど、
経験からそう判断することもあるでしょう。
そんな時には、
単に「危ないから!」と言うだけではなく、
- 自治体から出ている避難情報
- ハザードマップ
- 河川情報
- 気象庁の防災情報
などを一緒に確認するとよいでしょう。
「昔は大丈夫だった」より「今回の最新情報」で判断することが大切です。
今日が帰宅予定日!予定通り帰る?
帰省最終日に大雨特別警報。
これは非常に困りますよね。
翌日は仕事。
子どもの学校や保育園もある。
だから、
「なんとか今日中に帰らなきゃ」
と思うかもしれません。
でも、
帰宅予定日だから帰る、ではありません。
大雨で移動が危険なら、
帰省を1日延ばす・安全になるまで待つ
という選択肢も考えましょう。
仕事や学校への影響は困ります。
でも、
危険な状況で長距離を移動することとは比べられません。
新幹線が止まる前に帰ったほうがいい?
帰省では、
新幹線や特急を利用する家庭も多いと思います。
「もうすぐ運休になるらしい」
と聞けば、
「最後の新幹線に乗らなきゃ!」
と焦るかもしれません。
しかし、
駅までの道路が危険になっているなら、
新幹線に間に合わせるために危険な移動をしないことが重要です。
鉄道会社の公式情報を確認し、
運休・計画運休などが予定されている場合は、
早い段階で予定変更を考えましょう。
車で帰省している場合はさらに慎重に
車なら、
「電車が止まっても帰れる」
と思ってしまうかもしれません。
しかし大雨時には、
車にも大きな危険があります。
- 道路冠水
- アンダーパスの浸水
- 河川の氾濫
- 土砂崩れ
- 高速道路の通行止め
- 一般道への車の集中
などが起こる可能性があります。
「車だから帰れる」と考えない。
高速道路が通行止めになる前に出発する?
高速道路の通行止めが予想されていると、
「閉鎖される前に出発しよう」
と考えることがあります。
大雨が本格化するより十分前で、
安全に移動できる状況なら、
予定を早める判断ができる場合もあります。
しかし、
すでに大雨特別警報が発表されるような危険な状況になってから、通行止めを避けるために出発するのは慎重に判断してください。
高速道路だけでなく、
実家からインターチェンジまでの一般道、
高速道路を降りてから自宅までの道路もあります。
冠水した道路には絶対に無理して入らない
帰省先では、
普段使わない道路を運転することもあります。
道路に水がたまっていても、
「前の車が行ったから大丈夫」
と思ってはいけません。
水深や道路の状態が分からない冠水道路には、
安易に進入しないことが大切です。
知らない抜け道へ入らない
国道や高速道路が通行止めになると、
カーナビが別ルートを案内することがあります。
でも、
その道が、
- 川沿い
- 山道
- 狭い道路
- 低い土地
かもしれません。
特に大雨時には、
知らない抜け道へ安易に入らないようにしましょう。
実家の近くに川がある場合
子どもの頃から見てきた川だと、
「どのくらい増えているかな」
と気になるかもしれません。
でも、
川を見に行かない。
これは必ず家族全員で共有しておきたいことです。
おじいちゃんが、
「ちょっと田んぼを見てくる」
「川の様子を見てくる」
と言った場合にも、
現地へ行かずに確認できる方法を利用するよう声を掛けましょう。
田んぼ・畑の様子を見に行かない
地方の実家へ帰省している場合、
両親や祖父母が田んぼ・畑を管理している家庭もあるでしょう。
大雨になると、
「水路を確認してくる」
と言うことがあるかもしれません。
しかし、
大雨の最中に田んぼ・水路・用水路へ近づくことは危険です。
農作物より命を優先しましょう。
山間部の実家なら土砂災害にも注意
帰省先が山間部なら、
洪水だけでなく土砂災害にも注意します。
実家の裏が山・崖というケースもあるでしょう。
大雨が続くと地盤が緩み、
雨が弱くなってからも土砂災害が発生する可能性があります。
土砂災害の危険がある地域では、
自治体の避難情報を確認して、
早めの避難を心がけましょう。
夜になってからの避難はできるだけ避けたい
大雨が夕方から夜にかけて強くなる予報なら、
明るいうちから行動を考えます。
夜になると、
- 道路冠水が見えにくい
- 側溝が分からない
- 道路の損傷に気づきにくい
- 子どもや高齢者が歩きにくい
といった問題があります。
特に、
小さな子ども+高齢の親を連れているなら、
早めの判断が重要です。
避難するなら「お薬」を忘れずに
実家の両親・祖父母と一緒に避難する場合、
忘れたくないのが薬です。
🎒 高齢の家族と避難する時に確認
✓ 常用している薬
✓ お薬手帳
✓ メガネ
✓ 補聴器・予備電池
✓ 杖など必要なもの
✓ 飲料水
✓ スマートフォン・充電器
✓ 身分証明書など
ただし、
荷物を準備するために避難が遅れてしまっては本末転倒です。
子どもの避難用品も忘れずに
帰省中は、
自宅の防災リュックが手元にありません。
そこで、
今あるものから必要最低限をまとめます。
- 飲み物
- 子どもの食べ物・おやつ
- 着替え
- タオル
- 必要な薬
- おむつ・おしりふき
- スマートフォン
- モバイルバッテリー
などです。
帰省する際に、
小さな防災ポーチを持っていくのもおすすめです。
実家が停電した場合に備える
大雨では停電が発生する可能性もあります。
実家では、
防災用品がどこにあるのか分からないことがあります。
帰省した時に、
「懐中電灯どこ?」
「乾電池ある?」
「モバイルバッテリーある?」
と一度確認しておくと安心です。
特に高齢の親だけで暮らしている実家なら、
帰省をきっかけに防災用品を一緒に確認するのもいいですね。
実家に食料・水はある?
帰省すると、
普段より家にいる人数が増えます。
普段は両親2人暮らしでも、
帰省中だけ、
両親+私たち夫婦+子ども2人
ということもあります。
つまり、
いつもの備蓄量では足りなくなる可能性があります。
大雨が予想されているなら、
まだ安全に買い物できる段階で、
飲料水や食べ物などを確認しておきましょう。
ただし、
雨風がすでに強くなっている場合は、
不足している物を買うためだけに無理に外出しないことが大切です。
帰省前から大雨予報なら「帰省しない」も選択肢
帰省する前から、
「帰省先で記録的な大雨になる可能性」
という予報が出ている場合があります。
そんな時は、
「新幹線が動いているから行ける」
だけで判断しないことが大切です。
行けるかではなく、安全に帰ってこられるか。
まで考えましょう。
帰省を延期することも、
家族を守るための防災行動です。
帰省中だからこそ家族で防災について話してみる
帰省は、
離れて暮らす親と防災について話す絶好の機会でもあります。
例えば、
- 実家の避難場所はどこ?
- 洪水ハザードマップを見たことある?
- 大雨になったらどこへ避難する?
- 薬はすぐ持ち出せる?
- 防災リュックはある?
- 停電したら懐中電灯はどこ?
などを聞いてみましょう。
帰省を「実家の防災を見直す日」にするのもおすすめです。
茶トラぶろぐ|災害時は無理に帰宅しない
今回の記事で特に覚えておきたいのが、
「災害時だからこそ、無理に自宅へ帰らない」
という考え方です。
🐱 あわせて読みたい|茶トラぶろぐ
災害が起きると、
「家族が心配だから帰りたい」
という気持ちが強くなります。
しかし道路の冠水や公共交通機関の停止など、
移動することで危険が大きくなる場合があります。
帰省先から自宅へ戻るか迷った時にも、
ぜひ知っておきたい考え方です。
台風接近直前のチェックも
帰省先で台風が近づいている場合は、
雨風が強くなる前に、
充電・飲料水・避難場所などを確認しておきましょう。
☔ あわせて読みたい|台風接近直前
雨風が強くなってから買い物や屋外作業をするのではなく、
安全なうちに最終確認を済ませるための記事です。
すでに台風・大雨が危険な時はこちら
すでに雨風が強くなっている場合は、
準備のために外へ出るのではなく、
安全確保を優先してください。
⚠ あわせて読みたい|台風上陸中
川・海・用水路を見に行かない、
冠水した道路を歩いたり車で進んだりしないなど、
危険な状況で避けたい行動をまとめています。
まとめ|帰省中の大雨特別警報は「予定通り帰る」にこだわらない
帰省中に大雨特別警報が発表されると、
予定が大きく狂ってしまいます。
明日の仕事。
子どもの学校。
新幹線の予約。
高速道路の渋滞。
いろいろ気になると思います。
でも、
「予定通り」より「命を守る」
ことが最優先です。
☔ 帰省中に覚えておきたいこと
✓ レベル5まで避難を待たない
✓ 実家だから安全と思い込まない
✓ 実家のハザードマップを確認する
✓ 高齢の親がいるなら、さらに早めに判断
✓ 帰宅予定日でも無理に帰らない
✓ 新幹線に乗るため危険な移動をしない
✓ 車だから安全とは考えない
✓ 冠水道路へ入らない
✓ 川・用水路・田んぼを見に行かない
✓ 必要なら帰省を延長する
✓ 帰省前から危険が予想されるなら延期も考える
2児のママとしては、
子どもたちを守るだけでも大変です。
帰省中なら、
そこへおじいちゃん・おばあちゃんの安全も加わります。
だからこそ、
「まだ大丈夫かな?」
ではなく、
「今なら安全に動けるかな?」
という視点で考えたいですね。
帰宅が1日遅れてもいい。
新幹線の予約を変更してもいい。
仕事や学校への連絡が必要になってもいい。
そして大雨になることが分かっているなら、
帰省そのものを延期してもいい。
「予定を守ること」ではなく、「子ども・自分・離れて暮らす親の命を守ること」。それが帰省中の大雨で最優先したいことです。
☔ 大雨特別警報についてまとめて確認したい方へ
大雨特別警報が発表された時の行動を、
自宅・職場・学校・外出中・旅行中・帰省中など、
状況別にまとめています。
※本記事は一般的な防災情報をまとめたものです。実際の災害時には、気象庁・自治体・警察・消防・交通機関などから発表される最新情報を確認し、安全を最優先に行動してください。
※避難が必要かどうかは、実家の立地・建物構造・洪水浸水想定・土砂災害リスク・自治体からの避難情報などによって異なります。
※警戒レベル5になるまで避難を待つのではなく、危険な場所にいる場合はレベル4までの避難が基本です。
※すでに道路冠水などが発生し、屋外へ移動するほうが危険な状況では、無理に遠くの避難所や自宅へ向かわず、その時点で可能な安全確保を行ってください。
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