赤ちゃん連れの在宅避難で必要なものは?避難所に行かない場合の備蓄チェックリスト【2児ママの防災】

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大きな地震や台風が発生したとき、

「赤ちゃんを連れて避難所へ行くべき?」

と悩む家庭も多いと思います。

避難所にはたくさんの人が集まります。

赤ちゃんが泣いたらどうしよう。
授乳する場所はある?
ミルクのお湯は?
おむつは足りる?
夜泣きしたら周りに迷惑をかけない?

2児のママとして考えると、不安になることが本当にたくさんあります。

もし自宅に大きな被害がなく、周囲にも差し迫った危険がなく、自宅で安全に生活を続けられるのであれば、「在宅避難」という選択肢もあります。

ただし、ここで注意したいことがあります。

在宅避難=どんな災害でも家に残る、ではありません。

津波、洪水、土砂災害、火災、建物倒壊などの危険がある場合は、安全な場所への避難を優先します。

そのうえで自宅が安全なら、赤ちゃんにとって慣れた環境で過ごせる在宅避難にはメリットがあります。

今回は、赤ちゃんと在宅避難することになった場合、何をどのくらい備えておけばいいのかを2児ママ目線でまとめます。


そもそも「在宅避難」とは?

災害が起きたら全員が避難所へ行かなければならない、と思っている方もいるかもしれません。

でも、自宅が安全で生活できる状態なら、自宅で避難生活を送るという方法もあります。

これが「在宅避難」です。

赤ちゃんがいる家庭なら、

  • 普段使っている布団で寝られる
  • 赤ちゃんが慣れた環境で過ごせる
  • 授乳しやすい
  • おむつ交換の場所を確保しやすい
  • 泣き声を過度に気にしなくて済む
  • 普段使っている赤ちゃん用品を使える

といったメリットがあります。

一方で、避難所とは違い、必要な物が自宅に自動的にそろうわけではありません。

在宅避難を選べるようにするためには、「ライフラインが止まった自宅で赤ちゃんと数日間生活できるか?」という視点で備蓄しておくことが大切です。

赤ちゃん家庭では「最低3日、できれば1週間」を意識

家庭での食料や水の備蓄は、最低3日分、できれば1週間分程度が一つの目安になります。

ただし赤ちゃんがいる家庭では、大人の備蓄だけでは足りません。

赤ちゃんには、

  • ミルク
  • 調乳用の水
  • 授乳用品
  • おむつ
  • おしりふき
  • 離乳食
  • 着替え

など、赤ちゃん専用の物が必要になります。

「家族4人で1週間分」+「赤ちゃん専用で1週間分」

というように、分けて考えると確認しやすくなります。

① ミルクは「いつもの授乳方法が使えない」ことまで考える

ミルクを飲んでいる赤ちゃんがいる場合、在宅避難で特に重要なのが授乳です。

粉ミルクがたくさんあっても、

断水していたら?
ガスが止まったら?
停電していたら?
哺乳瓶を洗えなかったら?

という問題があります。

そこで、普段使っている粉ミルクだけでなく、状況に応じて乳児用液体ミルクなど、水やお湯を使わずに授乳できる方法も知っておくと安心です。

液体ミルクについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

▼あわせて読みたい

【防災用ミルク】液体ミルクを備蓄すべき理由|2児ママが考える赤ちゃんの災害対策

大切なのは「ミルクを持っている」だけで安心しないこと。

赤ちゃんの口までどうやって安全に届けるかまで考えておきましょう。

② 哺乳瓶を洗う水がない場合も想定する

在宅避難で断水すると、哺乳瓶の洗浄も大きな問題になります。

飲料水があったとしても、その水は家族が飲んだり、調理したり、粉ミルクを作ったりするためにも必要です。

限られた安全な水を毎回大量に使って哺乳瓶を洗えるとは限りません。

そのため、

  • 普段の哺乳瓶
  • 使い捨てタイプの授乳用品
  • 液体ミルク
  • 非常時のコップ授乳

など、複数の方法を知っておくと安心です。

「哺乳瓶が使えなかった場合の第2の授乳方法」を決めておくことがポイントです。

③ おむつは「残り何枚」ではなく「何日分」で数える

赤ちゃん家庭で絶対に切らしたくない物の一つがおむつです。

災害が起きたあと、いつも利用しているドラッグストアがすぐ営業するとは限りません。

物流が止まれば、店頭に商品が届かない可能性もあります。

そこで一度、

1日に使うおむつの枚数 × 7日

を数えてみます。

例えば1日8枚なら、1週間で56枚。

さらに少し余裕があると安心です。

「1パックあるから大丈夫」ではなく、「今ある枚数で何日生活できる?」と考えてみましょう。

④ おしりふきは多めにあると使い道が広い

おしりふきも赤ちゃん家庭では重要な備蓄です。

断水すると、お風呂に入れなかったり、手洗いが難しくなったりする可能性があります。

おしりふきは本来のおむつ交換だけでなく、商品や使用目的を確認したうえで、ちょっとした汚れを拭くなどにも役立ちます。

ただし、感染症対策として必要な手指衛生をすべておしりふきだけで代用できるとは限りません。

衛生用品は用途ごとに備えておきましょう。

⑤ 離乳食は「加熱できない」前提でも考える

離乳食が始まっている赤ちゃんなら、赤ちゃん用の食事も必要です。

普段は手作りしていても、災害時には、

  • 水が出ない
  • 電子レンジが使えない
  • 冷蔵庫が止まる
  • 調理器具を十分に洗えない

といった状況になる可能性があります。

そこで、普段食べ慣れている物の中から、常温保存でき、調理の負担が少ない離乳食も備蓄候補になります。

災害時に初めて食べる物ばかりにならないよう、平常時から食べ慣れている物を中心に考えると安心です。

⑥ 赤ちゃん用の水は「大人と別用途」で考える

家庭の備蓄では、飲料水は1人1日3リットル程度が一つの目安とされています。

でも、ミルクを飲んでいる赤ちゃんの場合は、単純に家族の人数分だけ計算して終わりにしない方が安心です。

粉ミルクを使うなら調乳用の安全な水が必要です。

さらに、授乳用品を衛生的に扱うためにも水が必要になる場合があります。

赤ちゃんのいる家庭では、「飲む水」と「授乳に必要な水」を実際の生活に合わせて確認しておきましょう。

⑦ 非常用トイレは赤ちゃん家庭でも重要

「赤ちゃんはおむつだから、トイレは大人の分だけ考えればいい」

と思ってしまうかもしれません。

でも、パパやママのトイレは必要です。

断水や下水道のトラブルで自宅のトイレが使えなくなる可能性があります。

赤ちゃんのお世話をしながら、毎回遠くの仮設トイレまで行くのは大変です。

在宅避難を考えるなら、食料や水だけでなく携帯トイレ・簡易トイレも確認しておきましょう。

⑧ ゴミ袋は多めに備えておきたい

赤ちゃんがいると、とにかくゴミが出ます。

特に使用済みのおむつ。

災害時にはごみ収集が通常通り行われない可能性があります。

そうなると、使用済みおむつを数日間自宅で保管しなければならないことも考えられます。

そこで、

  • 大きめのゴミ袋
  • 小さめのビニール袋
  • 使用済みおむつを一時保管する場所

などを決めておきます。

臭いや衛生面を考えて、居住スペースから離れた安全な保管場所を事前に考えておくと安心です。

⑨ 赤ちゃんの着替えは少し多めに

赤ちゃんは、大人以上に着替えが必要になることがあります。

ミルクを吐いたり、おむつから漏れたり、汗をかいたり。

でも断水すると、すぐに洗濯できません。

そこで、

  • 肌着
  • 洋服
  • スタイ
  • ガーゼ
  • タオル

などを少し余裕を持って準備します。

赤ちゃんは成長が早いので、防災バッグに入れっぱなしにしてサイズアウトしていないかも定期的に確認しましょう。

⑩ 季節によって「暑さ・寒さ対策」を変える

在宅避難では停電する可能性があります。

真夏ならエアコンが止まる。

真冬なら暖房が止まる。

赤ちゃんは自分で「暑い」「寒い」と伝えられません。

そのため季節に応じて、

  • 毛布
  • タオル
  • 着替え
  • うちわなど電気を使わない暑さ対策
  • 安全に使用できる防寒用品

なども確認します。

防災用品は一年中同じではなく、季節の変わり目に見直すのがおすすめです。

⑪ 母子健康手帳や医療情報も準備

災害時には、いつもの病院を受診できるとは限りません。

赤ちゃんの、

  • 母子健康手帳
  • 健康保険に関する情報
  • 服用している薬の情報
  • アレルギー情報
  • かかりつけ医の連絡先

などを、すぐ確認できるようにしておきます。

スマホに記録している場合でも、停電や故障に備えて必要な情報を紙でも確認できるようにしておくと安心です。

⑫ 赤ちゃんのお気に入りも立派な防災用品

防災というと、水や食料ばかり考えてしまいます。

でも赤ちゃんにとっては、普段とまったく違う状況そのものが大きな負担になることがあります。

そこで、

  • お気に入りのおもちゃ
  • 絵本
  • いつも使っているタオル

など、安心につながる物も候補に入れておきます。

命を守る備蓄を優先したうえで、赤ちゃんが少しでも普段に近い生活を送れる物も考えてみたいですね。

在宅避難でも支援情報は必ず確認する

自宅にいると、

「避難所へ行っていないから支援を受けられないのでは?」

と思うかもしれません。

大規模災害では、在宅避難者など避難所以外で生活する被災者への支援も重要とされています。

ただし、物資の配布場所や方法は災害・自治体によって異なります。

自治体の公式サイト、防災情報、避難所などから、給水・物資配布・医療・乳幼児支援の情報を確認しましょう。

在宅避難だからといって、家族だけですべてを抱え込む必要はありません。必要な支援につながるためにも、地域の情報を受け取れる状態にしておくことが大切です。

在宅避難から「避難所・安全な場所への移動」に切り替える判断も大切

最初は自宅で生活できていても、状況が変わることがあります。

例えば、

  • 建物に新たな損傷が見つかった
  • 火災の危険が出てきた
  • 大雨で浸水の危険が高まった
  • 赤ちゃんの体調が悪くなった
  • 水や食料が不足した
  • 暑さ・寒さで自宅生活が難しくなった

などです。

「在宅避難すると決めたから絶対に家から出ない」のではなく、状況に応じて安全な避難先へ移ることも考えます。

特に赤ちゃんの体調に不安がある場合は、利用できる医療・保健支援につながることを優先しましょう。

赤ちゃん連れ・在宅避難の備蓄チェックリスト

最後に、わが家なら確認しておきたいものをまとめます。

授乳・食事

  • □ 普段使用しているミルク
  • □ 非常時の授乳方法
  • □ 調乳に使える安全な水
  • □ 哺乳瓶・授乳用品
  • □ 洗浄できない場合の代替手段
  • □ 月齢に合った離乳食

おむつ・衛生

  • □ 紙おむつ
  • □ おしりふき
  • □ ビニール袋・ゴミ袋
  • □ ガーゼ
  • □ タオル
  • □ 衛生用品

衣類・生活用品

  • □ 肌着
  • □ 着替え
  • □ スタイ
  • □ 毛布
  • □ 季節ごとの暑さ・寒さ対策
  • □ 赤ちゃんのお気に入り用品

家族全体

  • □ 飲料水
  • □ 食料
  • □ 携帯トイレ・簡易トイレ
  • □ 懐中電灯
  • □ モバイルバッテリー
  • □ ラジオなどの情報収集手段
  • □ カセットコンロなど必要な調理手段

情報・医療

  • □ 母子健康手帳
  • □ 医療・保険に関する情報
  • □ アレルギー情報
  • □ 必要な薬
  • □ かかりつけ医の連絡先
  • □ 避難場所
  • □ 自治体の防災情報を確認する方法

まとめ|赤ちゃんとの在宅避難は「赤ちゃん専用の1週間」を考えよう

赤ちゃんがいる家庭では、自宅が安全なら在宅避難が一つの選択肢になることがあります。

慣れた自宅で過ごせることは、赤ちゃんにもパパ・ママにもメリットがあります。

でも、電気、水道、ガス、物流が止まった自宅は、普段の自宅とはまったく違います。

特に赤ちゃんは、

「ミルクがなくなったから少し我慢してね」

とはできません。

おむつも、離乳食も、必要な物は大人の物で簡単に代用できない場合があります。

家族全体の備蓄とは別に、「赤ちゃんだけで1週間生活するとしたら何が必要?」と考えてみる。

これが、赤ちゃん家庭の在宅避難を考える第一歩です。

そしてもう一つ大切なのは、在宅避難にこだわらないこと。

自宅が危険になったり、赤ちゃんの健康を保てなくなったりしたら、安全な場所へ移動します。

2児のママとして考えると、

「避難所へ行く準備」と「自宅に残る準備」の両方をしておく。

これが一番安心につながると思います。

まず今日、おむつの残り枚数とミルクの残量を数えて、「今災害が起きたら何日持つ?」を確認するところから始めてみてはいかがでしょうか。

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