地震や台風、大雨などの災害が起きたとき、
赤ちゃんがいる家庭で心配になるもののひとつが
紙おむつです。
もし物流が止まり、
スーパーやドラッグストアへ行ってもおむつが買えなくなったら……。
「おむつがあと5枚しかない!」
「避難所に行けばもらえる?」
「なくなったらタオルで代用できる?」
「赤ちゃんのおむつを節約しても大丈夫?」
2児のママとして考えても、
これはかなり不安になる状況です。
大人ならある程度我慢できることでも、
赤ちゃんのおむつ交換を単純に我慢させるわけにはいきません。
そこで今回は、
災害時に赤ちゃんのおむつがなくなったらどうすればいいのか、
そして、そんな状況にならないために今できる備えをまとめます。
結論|災害時におむつがなくなってから探すのでは遅い
最初に一番大切なことをお伝えします。
赤ちゃんのおむつは「なくなったら何とかする」のではなく、「なくならないように備える」のが基本です。
大規模災害では、
道路や物流が止まったり、
店舗が営業できなくなったりする可能性があります。
支援物資として乳児・小児用おむつが供給される場合もありますが、
発災直後から、わが子に合うサイズのおむつが必要な枚数だけ手に入るとは限りません。
そのため赤ちゃんがいる家庭では、
最低3日分をまず確保し、
できれば7日分程度を自宅に備えておくことをおすすめします。
おむつが足りないと気づいたら最初にすること
災害発生後、
「おむつが足りないかもしれない」と気づいたら、
まず慌てず残り枚数を確認します。
① おむつは残り何枚?
② 普段1日何枚使っている?
③ あと何日分ある?
④ 自宅以外の防災リュックにも入っていない?
⑤ サイズアップ用に買ったおむつはない?
例えば残り30枚で、
普段1日10枚使っているなら、
30枚 ÷ 10枚 = 約3日分
です。
「なんとなく少ない」ではなく、
あと何日分あるのか数字にすると、
次に何をすべきか判断しやすくなります。
① 自治体・避難所の支援情報を確認する
大規模災害では、
自治体や避難所などを通じて生活物資が配布されることがあります。
国の災害時の物資支援でも、
乳児・小児用おむつは基本的な支援物資のひとつになっています。
おむつが不足しそうな場合は、
- 市区町村の公式サイト
- 自治体の防災情報
- 指定避難所
- 地域の物資配布場所
- 自治体の公式SNS
などを確認します。
「支援物資でおむつが来るから大丈夫」と最初から当てにするのは避けましょう。
災害の規模や道路状況などによって、必要な物資が届くまで時間がかかる可能性があります。
② 避難所にいるなら早めに相談する
避難所でおむつが少なくなってきた場合は、
完全になくなるまで待たず、
早めに避難所の運営スタッフへ相談しましょう。
そのときは、
「赤ちゃん用のおむつが必要です」
「今使っているサイズはMです」
「残りが○枚です」
など、
必要なサイズと現在の状況を具体的に伝えます。
「赤ちゃん用なら何でもいい」とは限りません。
サイズが合わなければ漏れたり、
赤ちゃんが不快に感じたりすることもあるため、
普段使っているサイズを伝えることが大切です。
③ 親族・知人にも早めに連絡する
道路や配送の状況が比較的落ち着いていて、
安全に受け渡しできる状況なら、
親族や知人に協力をお願いできる場合もあります。
例えば、
- 同じくらいの年齢の子どもがいる家庭
- 離れた地域に住んでいる親族
- 近所の子育て家庭
などです。
ただし、
おむつを取りに行くために危険な場所へ移動するのは避けてください。
赤ちゃんと家族の安全が最優先です。
おむつを「交換しないで節約」はおすすめしない
残りが少なくなってくると、
「なるべく交換しないほうがいいのかな?」
と思ってしまうかもしれません。
しかし、
単純におむつ交換の回数を減らして節約する方法はおすすめできません。
赤ちゃんの肌の状態や排便の有無を確認し、汚れたおむつを必要以上に長時間そのままにしないことが大切です。
特にうんちをした場合などは、
赤ちゃんを清潔に保つことを優先します。
災害時だからこそ、
赤ちゃんの体調や肌の変化にも注意しましょう。
おむつが本当になくなったらどうする?
ここが一番気になるところだと思います。
支援物資も届かず、
買いにも行けず、
とうとう紙おむつがなくなってしまった。
そんな場合には、
清潔な布などを一時的に利用せざるを得ないケースも考えられます。
ただし、
これは紙おむつと同じ性能を持つものではありません。
⚠ 布を使った応急対応は、あくまで紙おむつを入手するまでの一時的な方法として考えましょう。
清潔な布を使う場合に注意したいこと
どうしても紙おむつがなく、
清潔な布などを使用する場合には、
衛生状態をできるだけ保つことが重要です。
使える可能性があるものとしては、
- 清潔なタオル
- 清潔な綿素材の布
- 清潔な衣類の布
などが考えられます。
ただし、
赤ちゃんの肌に直接触れるため、
汚れた布や刺激の強い素材は避けます。
また、ビニール袋など通気性のない素材を
赤ちゃんの肌へ直接巻き付けるのは避けましょう。
締め付けや蒸れにも十分注意し、
赤ちゃんの肌の状態をこまめに確認してください。
布を使ったら「交換・洗浄」が必要になる
紙おむつと大きく違うのがここです。
布を使えば、
使用後に洗う必要があります。
ところが災害時には、
- 断水している
- 洗濯できない
- 十分な水がない
- 乾燥させる場所がない
ことがあります。
つまり「タオルがあれば、おむつの代わりになるから大丈夫」と単純には考えられません。
だからこそ、
紙おむつそのものを切らさない備蓄が重要なのです。
災害時は衛生管理が特に大切
災害時は断水などによって、
普段より手洗いや洗濯が難しくなる可能性があります。
おむつ交換のときも、
できる範囲で手指や赤ちゃんのお尻を清潔に保ちます。
水が十分に使えない場合に備えて、
- 赤ちゃん用おしりふき
- ウェットティッシュ
- 手指衛生用品
- 使い捨てできる袋
なども一緒に備えておくと安心です。
おしりふきも切らさない
紙おむつだけを大量に備えて、
おしりふきを忘れてしまっては困ります。
特に断水時は、
水を使って赤ちゃんのお尻を洗うことが難しくなる可能性があります。
紙おむつ
+
おしりふき
+
防臭袋
この3つをセットで備えておくと安心です。
使用済みおむつをどうするかも考えておく
新品のおむつを用意したら、
次は使用済みおむつについて考えます。
例えば1日10枚使う赤ちゃんなら、
7日間で、
10枚 × 7日
= 使用済みおむつ70枚
になる可能性があります。
災害時にはごみ収集が一時的に止まる可能性もあるため、
- 防臭袋
- 大きめのごみ袋
- 使い捨て手袋
- 一時保管する場所
まで考えておきましょう。
処分方法は災害時に自治体が案内するルールに従ってください。
一番の対策は「7日分を切らさない」こと
ここまで緊急時の対応を紹介しましたが、
2児のママとして一番おすすめしたいのは、
やはり
おむつがなくなる前に備えておくこと
です。
内閣府も、
乳幼児がいる家庭では紙おむつなどを非常持ち出し品としてあらかじめ準備することを案内しています。
家庭全体の備蓄と同じように、
まず3日分、できれば7日分をひとつの目標にすると分かりやすいでしょう。
赤ちゃんのおむつは何枚備蓄すればいい?
必要な枚数は、
赤ちゃんによって違います。
一番簡単なのは、
普段1日に使う枚数 × 備蓄したい日数
で計算する方法です。
例えば1日10枚使うなら、
3日分 → 30枚
7日分 → 70枚
です。
サイズ別の具体的な計算は、
こちらの記事で詳しくまとめています。
▶ 【赤ちゃんのおむつは防災用に何枚必要?】3日・7日分をサイズ別に計算
※公開後、上のリンクを今回作成した「おむつ3日・7日分」の記事URLに変更してください。
新生児のおむつは特に多めに確認
新生児期は、
おむつ交換の回数が多くなりやすい時期です。
例えば1日10〜12枚使っているなら、
7日分で70〜84枚になります。
茶トラぶろぐでは、
新生児用おむつ84枚が何日分になるのかも実際に計算しています。
おむつは「防災専用」にしないほうが管理しやすい
紙おむつは赤ちゃんの成長とともにサイズが変わります。
そのため、
防災用として大量にしまい込むと、
いざ使おうとしたときに
サイズアウトしている可能性があります。
そこでおすすめなのが、
普段使いしながら備蓄するローリングストックです。
① 使用中のおむつがある
② 未開封の予備を置いておく
③ 予備を開ける
④ 新しいパックを買い足す
⑤ サイズアップ時は備蓄も入れ替える
これなら、
常に一定量のおむつを自宅に置きながら、
サイズアウトも防ぎやすくなります。
防災リュックのおむつもサイズ確認
意外と忘れやすいのが、
防災リュックに入れたおむつです。
数か月前に入れたままになっていると、
「避難先で開けたら新生児サイズだった!」
ということも考えられます。
赤ちゃんの成長は早いので、
月に1回程度、おむつのサイズを確認すると安心です。
赤ちゃん防災はおむつだけではない
おむつを7日分準備できたら、
ほかの赤ちゃん用品も一緒に確認しましょう。
☐ 紙おむつ
☐ おしりふき
☐ 防臭袋
☐ ミルク
☐ 哺乳用品
☐ 調乳に必要な水
☐ 離乳食(月齢に応じて)
☐ 着替え
☐ ガーゼ・タオル
☐ 抱っこひも
☐ 衛生用品
ミルクを飲んでいる赤ちゃんの場合は、
停電・断水時の授乳方法も考えておく必要があります。
茶トラぶろぐでは、
水やお湯を使わずに授乳できる液体ミルクについても紹介しています。
2児ママ目線|「あと1パック」が赤ちゃんを守る備えになる
防災というと、
特別な防災グッズを買わなければいけないと思いがちです。
でも赤ちゃんのおむつの場合、
一番簡単な防災は、
いつものおむつを
「あと1パック」多めに置いておく
ことかもしれません。
災害時に、
赤ちゃんを抱っこしておむつを探し回るのは大変です。
まして大きな地震や大雨の直後なら、
外へ買い物に出ること自体が危険な場合もあります。
「なくなったら買う」ではなく、
「なくなる前に買う」。
これを普段の習慣にしておくだけでも、
立派な赤ちゃん防災になります。
まとめ|災害時におむつがなくなる前に、今7日分を確認しよう
災害時には、
いつものお店で、
いつものサイズのおむつが買えるとは限りません。
👶 おむつが少なくなったら残り日数を計算
🏢 自治体・避難所の物資情報を確認
📢 完全になくなる前に早めに相談
⚠ 単純に交換回数を減らして節約しない
🧻 どうしてもない場合の布などは一時的な応急対応として考える
🧼 衛生管理と赤ちゃんの肌の状態に注意
🗑 使用済みおむつの保管も準備
🧷 まず3日分、できれば7日分を備蓄
🔄 普段使いしながらローリングストック
2児のママとして、
災害時に一番避けたいのは、
「赤ちゃんのおむつがない。どうしよう」
という状況です。
災害が起きてからできることには限界があります。
だからこそ、
平常時の今ならできることをひとつずつ。
まず今日、家にあるおむつを数えてみませんか?
「普段1日に使う枚数 × 7日」
があるか確認するところから始めましょう。

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