【災害時は無理に帰宅しない】その場にとどまる判断も大切|子どもがいる家庭で決めておきたいこと

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大きな地震が起きて電車やバスが止まった時、
「子どもが心配だから、何としてでも家に帰らなきゃ」
と思う方は多いのではないでしょうか。

私も2児のママとして考えると、仕事中や外出中に大きな地震が起き、子どもと離れ離れになったら、一刻も早く子どものところへ向かいたいと思うはずです。

でも、そんな時こそ覚えておきたいことがあります。


災害直後は、無理に帰宅しないことも大切です。

安全が確認できない中で長い距離を歩いて帰宅しようとすると、火災や建物の倒壊、落下物、道路の混雑などに巻き込まれる危険があります。

内閣府も、大規模災害時の帰宅困難者対策として
「むやみに移動を開始しない」
ことを基本原則としています。

今回は、地震などの災害で外出先にいる時に
「帰るべき?その場にとどまるべき?」
と迷った時の考え方を、子どもがいる家庭の目線からまとめます。

災害が起きたら「すぐ家に帰る」が正解とは限らない

大きな地震が起きると、鉄道やバスなどの公共交通機関が止まり、多くの人が帰宅できなくなる可能性があります。

そんな時、

  • 家族が心配
  • 子どもが心配
  • 家の状態を確認したい
  • 早く自宅に戻りたい

という気持ちから、歩いてでも帰ろうと考えてしまうかもしれません。

でも、災害直後の街には普段とは違う危険があります。

  • 建物や塀の倒壊
  • 看板やガラスなどの落下
  • 火災
  • 道路の寸断
  • 信号機の停止
  • 大勢の人による混雑

などが発生している可能性があります。

そのため、

「電車が止まった=すぐ歩いて帰る」
と判断しないことが大切です。

なぜ「一斉に帰宅する」と危険なの?

大都市で大規模な地震が起きた場合、非常に多くの人が同時に帰宅しようとする可能性があります。

駅や道路に人が集中すれば、歩道が混雑し、転倒事故などの危険も高まります。

さらに、道路が人でいっぱいになると、消防車や救急車などの緊急車両、救助活動に支障が出る可能性もあります。


「自分だけなら歩いて帰れる」は危険な考え方かも

同じことを何万人、何十万人もの人が考えれば、道路や駅に人が集中してしまいます。

まずは安全な場所にとどまり、正確な情報を集めることを優先しましょう。

まずは「今いる場所が安全か」を確認する

災害が起きた時に重要なのは、
「絶対にその場所から動かない」ことではありません。

今いる建物や場所が安全かどうかを確認することが最優先です。

例えば、

  • 建物が大きく損傷している
  • 火災が発生している
  • 津波の危険がある
  • 土砂災害の危険がある
  • 周囲から避難するよう指示されている

といった場合には、その場所にとどまるのではなく、
より安全な場所へ避難する必要があります。


ポイントは「帰宅するか」ではなく「どこが一番安全か」

自宅へ向かうことを最優先にするのではなく、その時の被害状況や自治体からの情報を確認し、安全を優先して行動しましょう。

職場や施設が安全なら、その場にとどまる選択も

職場や学校、商業施設などで被災し、その建物の安全が確認されている場合は、
慌てて外へ出ず、その場で待機する
という選択肢があります。

特に大規模地震の発生直後は、余震や火災などによって状況が変わる可能性があります。

スマートフォンやラジオなどで、

  • 地震の規模
  • 周辺の被害状況
  • 火災の発生状況
  • 交通機関の運行情報
  • 自治体からの避難情報

などを確認しましょう。


「とりあえず駅へ行ってみよう」
と人が集中している場所へ向かうのも避けたい行動です。

子どもが心配でも、まず自分の安全を確保する

子どもと離れている時に地震が起きたら、親として一番つらいのはここかもしれません。

保育園や幼稚園、学校にいる子どもの顔を思い浮かべると、
「今すぐ迎えに行かなきゃ」
と思ってしまいます。

でも、無理に帰宅して途中で自分がケガをしてしまえば、子どものもとへたどり着くことさえ難しくなってしまいます。


2児のママとして覚えておきたいこと

子どものところへ早く行くことだけではなく、
「親自身が無事でいること」も子どもを守るために大切
です。

保育園・幼稚園・学校の「災害時の引き渡しルール」を確認しておこう

子どもと離れて被災した場合に慌てないためには、
平常時の準備がとても重要です。

保育園や幼稚園、学校には、災害発生時の子どもの待機方法や保護者への引き渡しルールが設けられていることがあります。

今のうちに、

  • 大地震の時、子どもはどこで待機するのか
  • 保護者のお迎えが遅くなっても預かってもらえるのか
  • 誰が迎えに行けるのか
  • 祖父母でも引き渡してもらえるのか
  • 緊急時の連絡方法

などを確認しておきましょう。


「子どもは学校で安全に待っている」
と分かっているだけでも、災害直後に危険を冒して帰宅する判断を減らせます。

家族で「災害が起きてもすぐ帰らない」を共有しておく

家族の防災ルールとして、ぜひ話し合っておきたいのが
「大きな災害が起きた時の行動」
です。

例えば、

  • パパが会社にいる時は、安全なら会社で待機する
  • ママも外出先が安全なら慌てて帰宅しない
  • 子どもは学校・園のルールに従う
  • 電話がつながらなくても慌てない
  • 家族の安否確認方法を決めておく
  • 家族が集合する場所を決めておく

というルールをあらかじめ決めておくと安心です。

家族全員が

「地震が起きたら、何が何でも家に集合」

という考え方だと、全員が危険な中を移動してしまう可能性があります。

電話がつながらない時は「171」などで安否確認

災害時は、多くの人が一斉に電話をかけるため、家族へ電話がつながりにくくなることがあります。

そんな時のために知っておきたいのが、
災害用伝言ダイヤル「171」
です。

災害用伝言ダイヤルは、災害時に伝言を録音したり、家族が録音した伝言を確認したりするためのサービスです。

使い方などはNTT東日本の公式サイトで確認できます。


▶ 災害用伝言ダイヤル(171)の利用方法を確認する

家族で事前に決めておこう

171を利用する際、どの電話番号を基準に伝言を残すのかを家族で事前に決めておくと、実際の災害時に迷いにくくなります。

「無事です・○○にいます」だけでも家族は安心する

災害時の連絡では、長い文章を送ろうとする必要はありません。

通信が不安定な状況では、


「無事です。会社にいます。今は帰らず待機します。」

というように、

  • 無事かどうか
  • 今どこにいるか
  • これからどうするか

を短く伝えるだけでも、家族は状況を把握できます。

スマホのバッテリーはできるだけ温存する

災害直後はニュースやSNSを何度も確認したくなりますが、停電が続けばスマートフォンを充電できない可能性があります。

スマホは、

  • 家族との安否確認
  • 自治体からの情報確認
  • 交通情報の確認
  • 地図の確認

などに必要になるため、
バッテリーをできるだけ残しておく
ことを意識しましょう。

帰宅を始めるのは「安全が確認できてから」

その場にとどまったあと、いつ帰宅するのかも重要です。

交通機関が動き始めたからといって、必ずしもすぐ帰る必要はありません。

帰宅を考える時は、

  • 道路の被害状況
  • 火災の状況
  • 余震の状況
  • 公共交通機関の運行状況
  • 自宅までの距離
  • 自分の体調
  • 明るい時間帯か

などを確認しましょう。


「歩ける距離だから帰る」ではなく、「安全に帰れる状況か」で判断。

徒歩で帰宅する可能性があるなら普段から準備を

安全が確認され、最終的に徒歩で帰宅することになった場合に備えて、職場にも最低限の防災用品を置いておくと安心です。

例えば、

  • 歩きやすいスニーカー
  • 飲料水
  • 非常食
  • モバイルバッテリー
  • 小型ライト
  • 携帯トイレ
  • マスク
  • 雨具
  • 常備薬
  • 現金

などです。

特に普段ヒールや革靴で通勤している場合は、
歩きやすい靴を職場に1足置いておく
だけでも備えになります。

普段の通勤ルート以外も確認しておこう

電車通勤をしていると、職場から自宅までの道をよく知らないという方も多いと思います。

平常時に一度、

  • 職場から自宅までのおおよその距離
  • 徒歩の場合のルート
  • 大きな川や橋の位置
  • 避難場所
  • 帰宅支援に利用できる施設

などを地図で確認しておくと、いざという時に役立ちます。

ただし、実際の災害時には道路が通れなくなっている場合もあるため、
事前に調べたルートを絶対視しない
ことも大切です。

台風や大雨の時も「無理に帰る」は避けよう

「その場にとどまる」という考え方は、地震だけではありません。

台風や大雨で、

  • 道路が冠水している
  • 川が増水している
  • 暴風が吹いている
  • 公共交通機関が止まっている

といった時にも、

無理に移動することで危険が大きくなる場合があります。

安全な建物にいるのであれば、外の状況が落ち着くまで待機することも選択肢のひとつです。

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家族で決めておきたい「帰宅困難になった時のルール」

災害は家族がそろって自宅にいる時に起きるとは限りません。

だからこそ、何も起きていない今のうちに家族で話し合っておきましょう。


家族の防災ルールチェック

  • 大地震直後は無理に帰宅しない
  • まず自分の安全を確保する
  • 子どもの学校・園の引き渡しルールを確認する
  • 家族の安否確認方法を決める
  • 171などの使い方を確認する
  • 家族の集合場所を決めておく
  • 職場にも最低限の防災用品を置いておく
  • 帰宅ルートを平常時に確認しておく

まとめ|「家族のために帰らない」という判断もある

災害が起きて子どもと離れていたら、
「すぐ帰りたい」
と思うのは当然です。

私も2児のママとして考えれば、子どもの顔を見るまでは安心できないと思います。

でも、災害直後に危険な街の中を無理に移動することが、
必ずしも子どもを守る行動になるとは限りません。


「帰らない」という選択が、家族を守ることもあります。

まず自分の安全を確保する。

家族の安否を確認する。

安全な場所にいるのであれば、慌てて移動せず情報を集める。

そして、周囲の安全が確認されてから帰宅方法を考える。

この順番を家族全員が知っているだけでも、災害時の行動は大きく変わります。


「災害が起きたら家に集合」ではなく、「災害が起きたら、それぞれがまず安全を確保する」。

ぜひ一度、子どもが学校にいる時、パパやママが仕事中の時など、家族が別々の場所にいる状況を想像しながら、わが家の防災ルールを話し合ってみてください。

参考|公的機関の帰宅困難者対策

大規模災害時の帰宅困難者対策については、内閣府の「防災情報のページ」でも確認できます。


▶ 内閣府「帰宅困難者等対策」を確認する

※本記事は一般的な防災情報をまとめたものです。実際の災害時には、現在地の被害状況、自治体・警察・消防・施設管理者などからの最新情報や避難指示に従い、安全を最優先に行動してください。

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